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5月15日-T.O.P- ページ11
暗い部屋に一人。
練習の疲れでよく眠っていた俺を起こしたのは、ゴソゴソと何かが動く音だった。
今でも覚えてる。
慌てて部屋を出て行こうとしているのに、彼女の気持ちとは裏腹に全く開く気配のないドアをガチャガチャと慌ただしく動かしながら焦っているその背中に
『大丈夫ですか？？』
そう声をかけると
小さな背中がビクッと跳ねて
それだけでもう、
なんだか可愛いと思ってしまっていたんだ。
振り向いた君の顔はえらく不安気で
目にはいっぱいの涙を溜めて
無意識の上目遣いでよく見えてない俺の目をジッと見据えて
あぁ・・・
愛しいな、
って。
今までに感じたことのない感情を抱いたんだ。
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作者名：どんぺん | 作成日時：2016年5月13日 7時
