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A「………………しくった。」
深夜に目が覚めた私は、
なんとなく遠くに行ってみたくなった。
だから、徒歩圏内とは言え遠出してみた。
誰も自分を知らないような、そんな街へ。
昼間と変わらないような、煌々と光る街。
巨大なタワーの最上階にある展望台。
そこから眺める夜景はとても綺麗だった。
結論として、道に迷った。
スマホの充電も切れた。
そして冒頭に至る。
A「………………はぁ。」
思わず溜め息ができる。
ここまで無計画な自分に腹がたった。
やるせなさを消すように煙草に火を付ける。
深くフードを被れば、
認知度も友人もいない私がバレることもない。
そう、安心しきってしまった。
「……君は雄英の生徒だな？」
A「…………。」
路地裏、僅かな光さえ殺してしまう巨躯。
燃えるような瞳がこちらを射抜いた。
ｴﾝﾃﾞ「その手に持っているものが何を示すか、
わかっているのか？」
──────No.2ヒーロー エンデヴァーだ。
炎のヒーロー・エンデヴァー。
個性婚をし、轟焦凍を産んだ男。
そして自分の妻を限界まで追い込んだ人間。
…………。
どうせ一生徒の私の顔なんてうろ覚えだ。
適当に言って誤魔化そう。
A「人違いじゃないですか？」
ｴﾝﾃﾞ「そうだな、
今から学校に連絡を入れて確認をとればわかる。」
A「…………。」
詰んだ。
ああ、これで停学か、退学か。
両親を悲しませてしまうかな。
両親に見捨てられてしまうかな。
ｴﾝﾃﾞ「雄英の恥晒しだな。
これなら俺の息子のほうがよっぽど使える。」
肩が僅かに揺れる。
実の所、私はこの類の男が世界一嫌いだ。
ヒーローがなんだ。英雄がなんだ。
妻ひとり、息子ひとり、救えなかった屑が。
...そんなことを言う勇気なんてないけど。
代わりに皮肉を込めて彼を見上げる。
A「……さぞご立派な息子さんなんでしょうね。」
ｴﾝﾃﾞ「ああ！以前はアイツも愚かだった！
だが、それも時間の問題だった。アイツは...
_______焦凍は最高傑作と成る！」
_______ああ、限界だ。
あの日々を思い出して全身が震える。
恐怖が、怨恨が、感情が混ざる。
気付けば、声に出していた。
A「うるさい、雑音出してんじゃねぇよガキが。」
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！！！(プロフ) - 無山さん» ええ、とても素敵な言葉ですね…！教えていただきありがとうございます(><)夢主ちゃんには幸せになって欲しいですよね… (2022年10月4日 11時) (
レス) @page21 id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
無山(プロフ) - 本当に最高です。「ヒーローは世界を救うために君を犠牲にするがヴィランは君を救うために世界を犠牲にする」僕が何かで見聞きした言葉で一番好きな言葉です！夢主ちゃんはヴィラン側で幸せになって欲しいです♡ (2022年10月3日 21時) (レス) @page24 id: da890bbd5a (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 無山さん» ありがとうございます！漫画読んでて、絶対一定数こういう奴らいるよなって思って書いていたので楽しんで頂けて嬉しいです！ (2022年10月3日 21時) (レス) @page23 id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
無山(プロフ) - 好きです。個性を持っていても他人をいじめる奴らがヒーローになんざなれるわけない。いいですよねぇ自分が馬鹿にしてたものに負ける時の表情！創造だけでも気分が高まる。さいっこうに好きです! (2022年10月3日 18時) (レス) @page21 id: da890bbd5a (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 暖かいお言葉ありがとうございます；；6期アツいですよねぇ！！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月3日 10時) (レス) @page20 id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：！！！
| 作成日時：2022年10月1日 18時
