desperateな歌姫2 (ページ29)

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伝わらないページ29

今日の音楽番組で一緒になり
ハナに告白をされた。

俺は気づけばAを呼んでいた。

YS「俺、ハナに好きって言われたんだ。」

「…そう」

YS「キスもした。」

少しAの顔が曇った。

が、直ぐに元の表情へ戻った。

「…それで？」

YS「断って欲しい？」

お願い…

頷いてくれよ。

少しでもいいから期待させてくれ。
少しでも俺を独占してくれ…

でもAも困らせたくは無い。

YS「いや、別にいいんだ。
やっぱり忘れt…」

「オッパが、」

YS「？」

「…オッパが良いなら良いと思う。
ハナさんは本当にオッパが…好きなんだね^^」

YS「…本気？」

「本気だよ…んっ//」

ハナが俺の事を好きって？

そんなのどーでも良いんだよ。

ただ、Aが欲しいだけ。

なんで簡単に事は進まないのだろう。

まだ伝わらない？

こんなに…好きなのに。

「んっ…ぁっ
い、いやっ！」

YS「っ…！」

ドンっと突き放したAは怯えている様だった。

「あのっ、ごめんなさ…」

YS「もういい。」

きっと俺はAに不釣り合いな存在なんだ。

「あ、オッパ待って…！」

ごめん。

今まで散々振り回して。

もう、いいよ。

Aの泣き声を背に聞きながら、

俺は涙が溢れて止まらなかった。