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○
「お邪魔します」
『そんなにかしこまらなくて良いのに』
「でも、はじめてだから」
リビングに続くドアを開けて、まだバタバタと準備をしていた男達が一斉に目を向ける。ヌナ！と最初に飛び付いたのは、一緒に迎えに行くとさっきまで駄々をこねていたヘチャンだった。
「ヌナようこそ！」
『ヘチャニが用意してくれたの？』
「全部僕がやった！」
『嘘付かないで』
「ヒョンは静かに」
『なんだと！』
「隣で食べても良い？」
「もちろん！」
俺に向かって勝ち誇ったような顔をして、ヘチャンがAの手を引いて椅子に座らせる。隣に座って腕を組んだヘチャンが嬉しそうな顔をしてAを見ていることに、A自身は気付いているんだろうか。 Aが入るかもしれないという話を聞いて、1番喜んだのは、紛れもないヘチャンなのだ。
「ヌナ何食べる？」
「何から食べようか。食べたいものある？」
「ヌナと同じもの！」
向かいに座ったジャニヒョンが、Aとヘチャンのお皿に同じ料理を盛り付けて、どうぞと言ってにっこりと笑っている。ありがとうございますと言ったAが、それを食べるまで俺たちが目を離さないことに、隣のヘチャンだけが気付いて笑っていた。
「ヒョン、そういうの過保護って言うんだよ」
『知ってるよ』
「これ美味しいよ。ヘチャニも食べて」
「いただきます！」
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yom(プロフ) - 花藤さん» とても綺麗な言葉で表現していただきありがとうございます…！頑張ります！ (2021年8月15日 11時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
花藤(プロフ) - 淡々とした描写の中にきらりと光るそれぞれの感情と、おだやかな余韻がとっても素敵だと思います。一気に拝見しました。更新とっても大変かと思いますが、応援しています。 (2021年8月15日 2時) (レス) id: d70a6e9ed7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2021年8月10日 18時
