○○○○-He Wants It

22.時間稼ぎ【YS・DH】 ページ22

残るは3人。
このまま玄関で待つかﾘﾋﾞﾝｸﾞ戻るか悩んでいると、ｳﾆｮｸが出てきた。

A「あ、もう行くの？」
ｳﾆｮｸ「え？う、うん。」
「そっか。」
ｳﾆｮｸは玄関に座り、靴の紐を結びなおしていた。

A「あ、昨日は色々とありがとうね」
ｳﾆｮｸ「昨日？え？何が？」
「私酔っ払っちゃったし、腕掴まらせてもらったりとか…いろいろ」
ｳﾆｮｸ「あ、ああ！ううん。全然大丈夫だよあのぐらい。
2階へ運んだのはﾄﾞﾝﾍだし、俺は何もしてないよ！あは」
ﾁﾗっとAを見て、また靴に視線を戻す。

A「どうしたの？」
ｳﾆｮｸ「え？なに？」
「様子がおかしくない？」
ｳﾆｮｸ「え？誰が？俺？いつも通りだよ？」
(ますます怪しい…‥)

「そう？…あ、携帯とってくる!」
と言ってﾘﾋﾞﾝｸﾞへ行こうとするとｳﾆｮｸが慌てて引きとめる。
ｳﾆｮｸ「あっ!ねぇ!!」

(やっぱり…)
ｳﾆｮｸ「僕もう出るんだけど…」
「あ、そう？ごめんごめん」
目が泳ぐｳﾆｮｸ。
(分かりやすい。分かり易すぎる!)

ｳﾆｮｸの様子から、今ﾘﾌﾞﾝｸﾞへは行って欲しくないようだ。
その為に時間稼ぎをしたい様だが、もう出ると言ってしまった手前、そこから時間を稼ぐのは容易ではない。
Aは黙ってｳﾆｮｸの作戦○○ってあげることにした。

(黙って待っててあげるから、何か話題ふってよ!沈黙じゃおかしいでしょ!!)
一生懸命話題を話題を探し、目が泳ぐｳﾆｮｸ。

(はぁ〜…‥汗)
「今日の晩御飯、何がいいかな？」
ｳﾆｮｸ「えっ？」
突然の質問に驚くｳﾆｮｸ。
(ちゃんと答えてよ〜？なんでもいいとか口が裂けても言わないでよ〜？
時間稼ぎたいんでしょ〜？！)

ｳﾆｮｸ「何がいいかな〜…‥
僕はなんでもいいんだけど、ﾋｮﾝ達は何がいいのかな？
あ…きいとくよ!うん、聞いとく!そしたらメールするから…‥」
「本当？わかったぁ。ありがとう!・・・」
(あ〜‥話し終わっちゃったじゃん。汗)

するとﾘﾋﾞﾝｸﾞから2人が出てきて、ｳﾆｮｸは満面の笑みを浮かべた。
(分かり易すぎる…汗)
ﾄﾞﾝﾍはAを見ることなく、ｳﾆｮｸとともに出て行った。
ｲｪｿﾝはAの肩をﾎﾟﾝと置いてから、ﾆっと笑って出て行った。

(全員でたよね？は〜何か13人の子供を相手にしてる気分‥
それにしても、ﾄﾞﾝﾍとｲｪｿﾝは何してたんだろ…)
そんなことを考えながら、掃除を始めた。

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