○○○○-He Wants It

21.お見送り ページ21

(あ！見送らないと!!)
Aは慌てて下へ降りて、「行ってらっしゃい」と玄関で手を振る。
ﾋﾁｮﾙ、ﾊﾝｷﾞｮﾝ、ｲﾄｩｸ、ｼﾝﾄﾞﾝ、ｼｳｫﾝ、ｷﾎﾞﾑは見送った。

(え〜と、あと何人？汗)

そこへﾘｮｳｸが来た。
A「あれ、ﾘｮｳｸもこんなに早かったっけ？」
ﾘｮｳｸ「うん、用事があって。」
A「そっか、気をつけてね」

笑顔で手を振った。
が、動こうとしない。

(？？？)
すると、ﾘｮｳｸが両手を広げてきた。

(あぁ、ﾊｸﾞかな？)
Aも両手を広げると照れたような笑顔で抱き付いてきた。

(かわい〜///)
あまりの可愛さに腕に少し力を入れると
ﾘｮｳｸも少しだけ力を入れてきた。
(かわい〜!!!かわいすぎる〜///)

離れてもﾘｮｳｸは照れ笑いをしながら目を合わず、
そのまま「いってきます」と出て行った。

「あ〜食べちゃいたいぐらい可愛い♪」
(ん？私今声出した？)
くるっと振り向くと、ｶﾝｲﾝが立っていた。

ｶﾝｲﾝ「当たったでしょ？」
A「///」
ｶﾝｲﾝ「あはは。じゃぁ、僕もいってきま〜す」
と自然に抱きついてくる。

頬に指をあて「ﾎﾟｯﾎﾟ」と言うのでﾁｭっとすると
満面の笑みで出て行った。

ﾊｸﾞやﾎﾟｯﾎﾟも嬉しいけど、
正直毎日恒例にはならないで欲しいとAは思った。

今度はｿﾝﾐﾝが家を出る。
いつもの愛嬌たっぷりの笑顔と喋り方で「いってきま〜す」と手を振ってきた。
(昨日のｿﾝﾐﾝとはまるで別人!でもあの笑顔は武器だよね〜…)

次はｷｭﾋｮﾝ。来るなりAのあごをｸｲっとあげて
頬にﾁｭｯとして、笑顔のまま出て行った。
(…あ、いってらっしゃいとか何も言ってない…ま、いっか。笑
ところで・・・・何で皆まとまってでないの？・・・？)

きれいに一人ひとりでて行くことに疑問を抱きつつ
この後の掃除の事も何もかも忘れてしまうほど浮かれていた。

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