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少し悩んだ表情をしてから


ぱっと笑顔になり


にこにこと笑っている。




単純ね。




口には出さず心の中で


そうつぶやいた。






「あっありがとうございますっ」



「大丈夫ー!…あっここが職員室だよ。


それじゃあ放課後6組行くから!


あっ下の名前で呼んで!それじゃっ」







満面の笑みで手を振って去って行った。



少し戸惑った感じで手を振り返し


職員室に入る。






近くの先生に転校してきたんですけど…


と声をかけるとすぐに


担任の先生を呼んでくれた。






「えっと黒埼さんね?


私は担任の佐々木です。」



「よろしくお願いします!」





ショートヘアに前髪はセンターわけで


茶色に染めている。



大人っぽいが笑うと


子供っぽくなって生徒に人気がありそうだ。






「それじゃあ教室に向かいましょうか。


…黒崎さんは運がいいわよ。


6組には学年で一番もてる男の子がいるのよ!」



「へぇ…お名前は?」



「国見英君。眠り王子なんて呼ばれている


らしいわ。ふふっ、本人は嫌がってるけどね」






持っている紙で口元を隠し


くすくすと笑っている。



眠り王子だなんてまるで


どこかの童話にでてきそうな名前ね。






「あ、あと黒崎さん多分国見君の隣の席に


なると思うわ。確か国見君の隣が空いてたはず。」




「喜ぶべきですかね…」




「うーん、微妙ね。国見君多分だけど


城ケ崎さんって人と付き合ってると思うし…


あ、教室ついたわ。私が合図したら入ってきて」






今時の先生ってここまで


生徒に関して詳しいものなのかしら。




先生と仲良くなっておくと


色々知れていいかもしれない。






「黒崎さん、入って」



「し、失礼します」





とてとてという音が似合いそうな


歩き方で先制の横に向かう。




…普段はさっさと歩いてるわよ?






「軽く自己紹介してもらえる?」



「はいっ、えっと、黒崎Aです。


東京からひっこしてきました。


バレーをしてたんですけど膝壊しちゃって


今度はサポートする側に回りたいなって


思ってます、よろしくお願いします!」






ぱちぱちと拍手が起き


東京だって!なんてこそこそ話が


聞こえてくる。





「んーじゃあ黒崎さんは国見君の隣ね。


一番後ろの窓際の席よ。」




「は、はいっ」





また同じようにとてとてと席につき


隣に座る国見君に少しぎこちなく




「よろしくね」と微笑んだ。

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作品ジャンル:アニメ
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Bianca(プロフ) - ドストライクです!!更新再開待ってます!! (2018年1月24日 1時) (レス) id: 3f83c3abab (このIDを非表示/違反報告)
悪魔(プロフ) - マジカルバナナwww (2017年5月2日 22時) (レス) id: 11d1dc300c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まかろん。 | 作成日時:2017年4月27日 21時

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