…空間.You ページ10
嘘みたいに心が軽くなる。
目の前のシスターにももう怯えなど情けない感情は抱かなくなった。
A:「みっともない姿をお見せしてすいません。紅茶も…」
シスター:「ふふ、構わないわ。…あの頃の獣の少女のままだと思っていましたが、一応貴方も大人になられたのね??」
A:「え…」
鳩が豆鉄砲を食ったようとはこの事か。
驚きを隠し切れない自分がいる。
嫌味を含めた謝罪をすると、シスターも嫌味を含めながらも私をあの不敵な笑みではなく心からの笑みで見つめてくる。
A:「それは、どうも…」
シスター:「お礼を言われるなんて、初めだわ(笑)」
どうしていいか分からない。
私の知らないシスターが、目の前にいる。
シスター:「正直、シウォンさんがいると話ずらかったの。こうして、大人になった貴方と二人で話してみたかった」
口調も徐々に厳格なる聖職者から、大人の女性と言うのだろうか。
慈愛に満ちた、まるで母親のようだ。
シスター:「私の名前はここに通ってきた子達に一度も教えたことがない。でも貴方は言ったわ、私をパク・ソウンと」
A:「…………」
シスター:「何か、シスターの私じゃなくパク・ソウンとしての私に話したいことがあるんでしょう??」
彼女の瞳が真っ直ぐ私を映す。
無意識のまま、私は無言で頷いた。
シスター：「まだ貴方は私を恨んでいるかもしれない。けれど、それは一旦置いておいて話してみない??知りたいことは、全て話してあげる」
恨んでいることは間違いない。
ずっとずっと憎くて殺してやりたいぐらい。
でも、信じていいのだろうか??
目の前のパク・ソウンを。
シスター:「信じられない、って目。これでも私も譲ってあげてるのよ??」
A:「………嘘偽りなく話して下さるんですか」
シスター:「そうだと言ってるでしょう。私の真の名前に辿り着いたからには話す義務がある」
もう一度、シスターを。
パク・ソウンを見つめる。
柔らかい笑み。
憐れむ目も温かい。
表情は、嘘をつかない。
観念するのは、私の方だ。
A:「今日ここに来たのは、貴方の家族について知りたかったから。娘のミンジ、そして貴方の大事な息子のイェジュンについて」
シスターは笑みを絶やさない。
それでいて悲しそうに笑う。
シスター:「Aさん、こんな偶然って本当にあるのね(笑)」
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柘榴(プロフ) - 申し訳ございません、この章で終わる予定でしたがもう少し続きます(T_T) (7月28日 21時) (
レス) @page35 id: 15b01be891 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(プロフ) - みなみさん» ですがここまで長く続けて来られた作品ですので時間はかかりますが完結させたいと思っております、数ヶ月で治る病気ではありませんしいつになるともハッキリ申せませんが必死に治療して完成させたいと思いますので長い目でお待ち頂けたら嬉しい限りです。 (2023年1月17日 20時) (レス) id: 15b01be891 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(プロフ) - みなみさん» 初めまして、コメントありがとうございます!!更新につきましては私事ながら持病と精神疾患を患っており今現在執筆出来る状態ではないという返答になります……みなみ様の他にも心待ちにして下さる方が居られることを承知しておりながらもどかしくしております。 (2023年1月17日 20時) (レス) @page8 id: 15b01be891 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 続きが気になります！更新しますか？ (2023年1月1日 10時) (レス) @page8 id: 38bc2a156b (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(プロフ) - 赤福食べたいさん» コメント並びにお気遣い頂きありがとうございます!!体に無理のないよう、時間を見つけて執筆していきますので引き続き応援して頂けたら嬉しいです（^ω^ )♪ (2022年7月8日 20時) (レス) id: 5ec9e6be28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柘榴 | 作成日時：2022年7月1日 21時
