…嫌悪.You ページ9
白一色統一された部屋に通されると昔の記憶が蘇り、思わず吐いてしまいそうになるのをあの人は気にもせず席へ座るように勧める。
昔から、我関せずという態度が嫌いだった。
今だって大嫌い。
笑みを消さないシスターはどこかピエロのような怪物にも思えてくる。
シスター:「まさか貴方も来るなんて思っても居ませんでしたわ、Aさん」
「……どうしても知りたいことがあって来ただけです。好んでここに来ているわけではありません」
シスター:「そうでしょうね。あの頃の貴方は他の子達とはあまり馴染めていませんでしたもの」
目の前に置かれた紅茶の水面に映る私は恐ろしい形相をしている。
眉と目を吊り上げ、きつく唇を噛みしめている。
いちいち私の神経を逆撫でするシスターは相対的に笑顔のままだ。
シスター:「あら、そんなお顔なさらないで。決して貴方を傷つけたいわけじゃありませんの」
あぁ、腹が立って堪らない。
美しいヴィンテージの机ごと蹴とばして暴れ散らしてやりたい。
憐れむような眼で、私を見るな…!!!!
SW:「僕には十分侮辱にも捉えられるけど」
シスター:「まるで私が悪者みたいな言い方ですね」
SW:「それもそうでしょう、僕は彼女がいじめられている現場を目の当たりにしているんですから」
A:「シウォナ黙って」
SW:「事実じゃないか!!黙っていられる程お人好しじゃない!!!」
ガタンッ!!!!!!!!!!!
A:「黙れって言ったのが聞こえなかったの!!!?これは私とこの人との問題、これ以上怒らせないでっ!!!!」
怒りに振り回したカップから黄金が揺れてソーサーを汚す。
怒りと憎悪が私をおかしくさせる。
SW:「A………」
A:「外で待ってて。二人きりにさせてほしい」
私が巻き込んだくせに、都合が良すぎる。
ごめんね、シウォナ。
本当に、甘えてばかりで、わがままばかりでごめんなさい。
…でもね、もう甘えるのも終わりにしたいの。
私だってもう23歳、立派に成人している。
自分の力でこの人と対峙しないといけない。
SW:「………いいんだね」
A:「うん。信じてくれてるんでしょ、私の事」
不敵な笑みを崩さないシスターは面白そうに私たちを見つめたまま。
やがてシウォナは観念したかのように私の頭をくしゃりと撫でると席を立つ。
SW:「当たり前。笑顔で帰ってきて、待ってるから」
シウォナはそのまま静かに部屋を去って行った。
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柘榴(プロフ) - 申し訳ございません、この章で終わる予定でしたがもう少し続きます(T_T) (7月28日 21時) (
レス) @page35 id: 15b01be891 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(プロフ) - みなみさん» ですがここまで長く続けて来られた作品ですので時間はかかりますが完結させたいと思っております、数ヶ月で治る病気ではありませんしいつになるともハッキリ申せませんが必死に治療して完成させたいと思いますので長い目でお待ち頂けたら嬉しい限りです。 (2023年1月17日 20時) (レス) id: 15b01be891 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(プロフ) - みなみさん» 初めまして、コメントありがとうございます!!更新につきましては私事ながら持病と精神疾患を患っており今現在執筆出来る状態ではないという返答になります……みなみ様の他にも心待ちにして下さる方が居られることを承知しておりながらもどかしくしております。 (2023年1月17日 20時) (レス) @page8 id: 15b01be891 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 続きが気になります！更新しますか？ (2023年1月1日 10時) (レス) @page8 id: 38bc2a156b (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(プロフ) - 赤福食べたいさん» コメント並びにお気遣い頂きありがとうございます!!体に無理のないよう、時間を見つけて執筆していきますので引き続き応援して頂けたら嬉しいです（^ω^ )♪ (2022年7月8日 20時) (レス) id: 5ec9e6be28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柘榴 | 作成日時：2022年7月1日 21時
