…奥地.You ページ7
約束の日。
「ごめんね、折角の休みなのに」
マンションの前に着けていた車の運転席の窓が開くと心配そうに私を見る男が。
SW:「可愛い君の為なら喜んで、って言いたいところだけど。正直今すぐにでも考え直してほしいよ」
私が頼ったのはやはりシウォナだった。
「私の答えなんて最初から分かってるでしょ」
SW:「分かってるから望みをかけたんだ。本当、君は僕を困らせる」
「ふふ、いい女の証じゃない(笑)」
SW:「そう教えたのも僕だったか……(笑)さぁお姫様、乗って」
「えぇ」
エスコートされ車に乗り込めばクラシックカーは迷うことなく進む。
彼は目的地には通い慣れている。
この道は通ったことはないだろうが方向感覚だけは確かだ。
SW:「なぁ、A」
「何??」
SW:「君はまた僕の前からいなくなるのかい??」
シウォナは真っ直ぐ視線を移さず訪ねてくる。
端正で彫りの深い横顔は、どこか悲し気だった。
私が傷つけたんだと思うと胸が痛んだが、気持ちは変わらない。
「また探しに来てよ。シウォナならまた見つけてくれるでしょ」
SW:「………必ず迎えに行く。その時は絶対に戻ってきておくれよ」
「……考えとく。まだこの作戦が上手くいくか分かんないし」
シウォナの気持ちには応えたい。
出来る事ならば戻ってきて一緒に笑っていたい。
でも、きっとその夢は叶わない。
そこに私はいないし、チョンガルもいない。
シウォナが望む私たちはどこにもいない。
もう、戻れない。
結局3人でご飯に行くことも出来なかった。
楽しみにしてたんだけどな……。
「ねぇこんな朝早くだけどご飯は食べた??」
SW:「……ううん、一口パンをかじったぐらい」
シウォナも気づいたのだろう。
話をすり替えたことに納得がいかなかったのか言葉を濁したが彼は深く追及はしなかった。
「寄り道して行こう、美味しいモーニング定食の店知ってるの。今日のお礼させて」
あぁ、死にたい。
傷つけてばかりの自分が大嫌い。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
朝食を済ませしばらく車内は暗い雰囲気に包まれるかと思われたが流石はシウォナ、有難いことに私が話したくない所には触れず自分に最近あったことやSuper Juniorのメンバーが起こした面白い事件の話で盛り上げてくれた。
そしていよいよ目的地へ。
初めて来たあの日を思い出すように森の奥地へ車は進んで行く。
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柘榴(プロフ) - 申し訳ございません、この章で終わる予定でしたがもう少し続きます(T_T) (7月28日 21時) (
レス) @page35 id: 15b01be891 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(プロフ) - みなみさん» ですがここまで長く続けて来られた作品ですので時間はかかりますが完結させたいと思っております、数ヶ月で治る病気ではありませんしいつになるともハッキリ申せませんが必死に治療して完成させたいと思いますので長い目でお待ち頂けたら嬉しい限りです。 (2023年1月17日 20時) (レス) id: 15b01be891 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(プロフ) - みなみさん» 初めまして、コメントありがとうございます!!更新につきましては私事ながら持病と精神疾患を患っており今現在執筆出来る状態ではないという返答になります……みなみ様の他にも心待ちにして下さる方が居られることを承知しておりながらもどかしくしております。 (2023年1月17日 20時) (レス) @page8 id: 15b01be891 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 続きが気になります！更新しますか？ (2023年1月1日 10時) (レス) @page8 id: 38bc2a156b (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(プロフ) - 赤福食べたいさん» コメント並びにお気遣い頂きありがとうございます!!体に無理のないよう、時間を見つけて執筆していきますので引き続き応援して頂けたら嬉しいです（^ω^ )♪ (2022年7月8日 20時) (レス) id: 5ec9e6be28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柘榴 | 作成日時：2022年7月1日 21時
