拝啓、人殺しの君へ。4【SEVENTEEN】

…相手.??side ページ36

♪‘‘‘‘〜♪、、





??:「来たか…」





インクの独特のにおいがする部屋に長い事座っているとスマホが鳴る。
あの人が指定した通り、あいつは行動に移したわけか。
全く、恐れ多くて敵わない。
最初から分かり切っていて、そして最後まで自分の舞台で踊らせる。
これから、目の前の人物には真実と向き合ってもらい、彼女の舞台で踊ってもらう。
それでいいんでしょう、キム・Aさん。

覚悟を決めて俺は通話ボタンを押し、わざと目の前のこいつに伝わるようにスピーカーに音声を切り替えた。





??:『ずっとこの時を待っていた……何故父を殺した??』





ぴくッと顔が引き攣る。
多分この声は彼女にとって憎き相手なのだろう。

……に、しても。
人殺しの噂は本当だったのか。
あの日この部屋で尋ねてみて返答は返ってこなかったが、それは真実を意味していて。
その後に目の前のこいつが語った。

なぁ、今お前は何を思う??






A:『あら、知らないの??あんたにはしてくれない事を、私にイケナイ事を教えてくれたから殺してあげたのよ』

??:『っ、このクソ女!!!!!!!!』





音声は流れ続け、会話はヒートアップしていく。
俺に出来るのは黙って聞くことだけ。
こいつが動こうとして、ようやく行動ができる。
それまでは決して動いてはならない。
彼女との約束だ。





A:『クソ女??クソなのはあんたの父親のほうよ。血が繋がらないとはいえ自分の娘を、それも10歳にも満たない少女をよ??そんな男に抱かれたいなんて、笑っちゃう(笑)』

??:『あんたに何が分かるのよ!!?』

A:『捨てられたでしょ。あんたじゃなくてイェジュンが選ばれた。元々あんたなんか眼中になかったのよ(笑)』

??:『っ、殺す!!!!!』

??:「どうして、どうなってるんですかチャンギュニヒョンっ!!!??」





ここでようやく目の前の人物、チョンガルことキム・Aの義弟イェジュンが声を荒げた。
俺の名前を叫ぶも、俺も動揺しない。





IM:「聞いてわかるだろ。会話の相手はAさんと、お前の実の姉だ」

CG:「俺の、姉……??」

IM:「パク・ソウン。彼女が最初に名乗っていた名前はお前の実の母親でAさんが育った教会のシスターだった。そこで彼女の本当の名前が分かった、キム・ミンジ。お前が6歳まで一緒に過ごした実の姉だ」

…戦い.You→←…殺意.You

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