8.反省もしてね ページ9
雅貴「ねぇ、なんで？広斗が意味もなく女の子殴ったりするわけないよね？」広斗「……」
その日の夜。部屋にこもりっぱなしの広斗を無理矢理居間に引き摺り出して、ぶすっとしたままの広斗に問いかける。
雅貴「…理由ないとか言ったら、最悪だからな？」
グイと肩を掴むと、ギッと睨まれて振り払われる。鋭い舌打ちの後、ボソッと吐き出される言葉は。
広斗「…俺のせいで、女が女殴ったら、ダメだろ」雅貴「…え、何、修羅場？笑」広斗「ちげぇよコロすぞ」雅貴「ごめん冗談です」
やっと紡がれた言葉に安堵する雅貴。ゆっくりゆっくり、今まであったことを話す広斗は、大きな身体をした子供のようで。
あぁ、なんてこの子は不器用なんだろう。
気になる女の子に、ただちょっかいを出してるようじゃ、まだまだ子供だよ。
雅貴「Aちゃんのこと、好きだからそんなことしたんだね」広斗「だから違うから。マジでやめろ」雅貴「またまたぁ〜」広斗「ちょーうぜえ」雅貴「口悪いよ！お兄ちゃんそんな子に育てた覚えないよ！」広斗「育てられてねーし」
べーっと舌を出してそっぽを向く広斗。
うん、何時もの調子のが絶対可愛い。
雅貴「でも、女の子殴っちゃダメだろ。あれ、下手したら一生傷残るからね、まじで」広斗「加減がよくわからなかったから」雅貴「そーゆー問題じゃないんだけど…」
はぁ、とため息をつく雅貴を横目に、広斗は立ち上がって自分の部屋の方へ向かう。
雅貴「あ、まだ話終わって…」広斗「もうしねーよ」
被されるように吐かれた言葉。
広斗「もう、あんなことしないから」
真剣な顔で広斗が言葉を零し、雅貴はただ、そう、と返すしかなかった。
広斗「あ、ちょっと」
部屋へ引っ込もうとした広斗が、ドアの隙間から少しだけ顔を出して雅貴に尋ねた。
広斗「あいつ、別に停学くらってねーよな」雅貴「あいつ…？あ、Aちゃん？うん、別にお咎めなしみたいだよ。停学はお前だけっ！」
怒った顔をして見せると、わり、と笑って広斗はそのままドアを閉めた。
そりゃ、好きな子が停学になって欲しくはないよなぁ。
わかるんだけど、やり方が荒すぎ。笑
思わず笑みが零れる。
雅貴「お兄ちゃん、応援しちゃうよ〜。あの子、中々落ちなそうだし楽しみだなぁ〜」
広斗がそれで良いって思ったことなんだから、それでいい。
そのままの広斗で居て欲しいな。
でも
ちゃんと反省もしなさいっ！！
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しずね(プロフ) - 優花さん» コメントありがとうございます！返事が遅くなってしまい申し訳ありません汗 頑張ります、よろしくお願いします^_^ (2016年10月18日 20時) (
レス) id: b7c9368b76 (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - 広斗大好きです！続きが気になります！更新頑張ってください！ (2016年10月11日 17時) (レス) id: 4d4b4f8455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しずね | 作成日時：2016年10月10日 16時
