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それだけ言ってからマイクをミュートにすると、二人の『はいよー』と言う声を耳にしながら水を取りに冷蔵庫へ向かった。
ペットボトルの水を出してコップに注げばそれを一気に飲み干す。
もう一杯注いでからパソコンの前に戻るとレトルトと牛沢が来ていて、慌ててマイクのミュートをオフにした。
「ごめんなさい、お待たせしました…！」
『あ、みぃちゃん昨日ぶりやね。配信楽しかったよー』
『配信お疲れ様みぃ、疲れてるだろうしさくっと話し合おうか』
「あ…はい、よろしくお願いします…！」
パソコンの向こう側の皆には見えていないのは重々承知だが、頭を下げずにはいられない。申し訳無さと感謝でいっぱいなのだから。
『でもどうするのが良いのかねぇ…キヨは実際会っちゃってるけどさ、それを言うのは流石にまずいでしょ』
『あー…キヨとレトルトは女性ファン多いからなぁ、みぃの方に影響が出るんじゃない？』
「そう、ですよねぇ…私皆さんと繋がってただでさえ荒れるんじゃないかなって…それに、もしそうなったら皆さんにも迷惑をかけてしまうでしょうし」
『別にどうなったって俺は迷惑じゃねぇよ、みぃ。でもそうだなぁ…何でもかんでも素直に言えば良いってもんでもねぇし…』
『みぃちゃんの視聴者はほんまの事を知りたいやろうけど…それで活動に支障が出るのはあかんもんなぁ…』
具体的な策や案が出ないまま皆で一様に悩んでしまう。
『うーん』なんてそれぞれが唸るような声を発する中で、Aにもどうすれば良いかの考えがさっぱりまとまらない。
『まあこういうのはさ、嘘と本当を絶妙に交えながら言えば信じて貰えるってのが定石だとは思うけど』
『問題はその"嘘"と"本当"をどんなものにするかやんね』
ガッチマンの言った言葉にレトルトが頷きながら答える。
巧妙に嘘と真実を交えた話は、真実として捉えられやすい。つまり嘘がバレにくい。
ましてやネットの世界、確かめようとする人間は殆ど居ないに等しいのだ。
｢なるほど、確かに…じゃあキヨさんと実際会ってるのは隠しつつ、その辺を他の事で誤魔化せれば上手く説明出来るかもしれませんね？｣
『例えば……俺がみぃのTwitterにDM送って繋がってもらったとか？』
『却下』
『うっしーなんで！？』
『お前絶対自分からそういう事しないじゃん』
『完全同意やわ、キヨ君…』
『本当にな、俺もそう思いますぞキヨ氏ぃ』
『お前ら俺を何だと思ってる…！？』
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閑万(プロフ) - 翔乃さん» うわあぁ！コメントありがとうございます、翔乃様…！！まさかこの様な作品にこんなにも素敵なコメントを頂けるなんて思っておりませんでした。キュンキュンしたのすでの方です…！ありがとうございます、日々少しずつ書き溜めておりますので…お待ち頂けると幸いです… (2023年2月3日 23時) (
レス) id: 7197de9df7 (このIDを非表示/違反報告)
翔乃(プロフ) - リアルで起きていることではないはずなのに、なんだかとてもリアルさを感じる作風がとても好きです。小説の中のキヨくんに何度キュンキュンさせられたか！ お仕事されながらの両立は大変かもしれませんが気長に更新を楽しみに待っています！ 頑張ってください！ (2023年2月3日 17時) (レス) id: 859fd3194a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：閑万 | 作成日時：2023年1月4日 10時
