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それからも質問に答えつつ雑談なんかをして行くと、ガッチマンが再度これを言う。
『あ、そうだ。さっきも言ったけど俺のTwitterもフォローしてよー?』
『ほんまや、キヨ君だけずるいわ』
『そうそう、俺のにも返せー?』
「そ、そうでした…キヨさんとはお会いした時に確認してフォローさせて頂いたので、皆さんのは悩んでいたんです…え、と…じゃあすぐにさせて頂きますね…!」
よろしくー、なんて声を聞きながら携帯のロックを解除すると、ガッチマン、レトルト、牛沢のアカウントにフォローバックする。
ヘッドホンを通して通知音が聞こえて来たので確かにフォロー出来たようだった。
それぞれが嬉しそうにお礼を言ってくれるものだから、Aも笑顔浮かべながら見えないのはわかりつつも軽く頭を下げてしまう。
『なんか…今みぃ画面の向こうで頭下げた気がした』
「なっ…何でわかるんですか、キヨさん…」
『え、まじ?…いや、いつも丁寧だからさ?無意識にそういう事しそうだなって…ぷはっ…』
「わ、笑わないでくださいよー…!」
『あー、悪い悪い、何か可愛くてつい』
「…何を…!?」
『ちょっとー、イチャイチャせんといてくれる?お二人さん』
『してねぇよ!!』
「し、してませんよ!?」
二人の会話になろうとしていた空気の所を、レトルトが棒読みで遮ってキヨとAはハッとした。
否定する言葉は二人が丸かぶりで、他の三人はそれぞれに茶化しながら爆笑する。
それにキヨが更に突っ込む事になるのだが、その内皆して笑いあっている事に気付いたAは自分もその中に入れている事に喜びを感じた。
(私が楽しくなるようにきっと皆さん気を使ってくれてるんだな…優しいなあ)
こんなにしっかり声をあげて笑うなんて久しぶりで、本当に楽しい時間になっていたのだ。
それから深夜2時頃になり、ガッチマンがそろそろ寝るよと言うのでお開きになった。
Aは皆に何度も何度もお礼を言って、気を使い過ぎと笑われるもののそれすらも何故か心地良い。
皆の暖かさがじんわりと胸に広がって、受け入れてくれた事への感謝が尽きない。
もしまた次があるなら、今日よりもっとちゃんと話せるように頑張ろう。
そう心に決めたAであった。
それぞれが去り際に、今度コラボしようね、なんて言葉を残してくれてすぐに恐縮しっぱなしになるのだが…
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閑万(プロフ) - 翔乃さん» うわあぁ!コメントありがとうございます、翔乃様…!!まさかこの様な作品にこんなにも素敵なコメントを頂けるなんて思っておりませんでした。キュンキュンしたのすでの方です…!ありがとうございます、日々少しずつ書き溜めておりますので…お待ち頂けると幸いです… (2023年2月3日 23時) (レス) id: 7197de9df7 (このIDを非表示/違反報告)
翔乃(プロフ) - リアルで起きていることではないはずなのに、なんだかとてもリアルさを感じる作風がとても好きです。小説の中のキヨくんに何度キュンキュンさせられたか! お仕事されながらの両立は大変かもしれませんが気長に更新を楽しみに待っています! 頑張ってください! (2023年2月3日 17時) (レス) id: 859fd3194a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:閑万 | 作成日時:2023年1月4日 10時