出会いは突然に〜side ky〜 ページ2
｢よし、と…編集終わり｣
俺はこの日実況を撮って編集をしていた。
ストックが無いその日暮し勢としては日々欠かせない。
いつもなら夜中までかかって撮ったり編集していたりするのだが、明日は朝から用事があるので珍しく夜の早めの時間…具体的に今の時間は20時過ぎ。
今からウーバーでご飯頼んで風呂に入って…うん、まあ遅くても0時までには寝れるな。なんて考えながらスマホで何を食べようか探し始めた。
何やかんや済ませて当初の予定通り0時頃に布団に入ったのは良いものの、今の俺はと言うと眠気が来ずに困っている所だ。
ベッドの中で何度も寝返りを打つ。
あっちにごろり、こっちにごろり。
その度にズレる掛け布団を足で適当に直してから、頭の中で羊を数えてみたり。
しかし眠れない時というのはどうしようもなくて、羊は既に100を超えていた。その辺りからレトさんやうっしー、ガッチさんが脳内で邪魔をして来て益々眠れなくなってしまう。
｢……はぁ…明日早いんだっての…｣
なんて誰も聞いて居ないのにぽつりと愚痴を零してはスマホを手にする。
寝る前のスマホなんて余計に眠れなくなる気しかしないが、このままごろごろしていてもそれは同じ。ならいっそ遊んでしまおうと俺は考えた訳だ。
一度自分のチャンネルに行ってさっきの動画がちゃんと上がっている事を確認してから、他の人の動画でも見ようと思いホーム画面をタップする。
(面白い実況動画でもねぇかな…)
そうぼんやりと考えながらスクロールしていくと不意に目に入った一つの動画。
綺麗な星空のサムネに目を惹かれた。
【眠れない夜に】銀河鉄道の夜【朗読】
そうタイトル付けられたその動画を、俺の指は自然とタップしていた。
有名タイトルなのもあるし、何故か聞いてみたいと思えた。眠れないって現状も俺と合ってるしな。
始まった動画はサムネと同じ星空がゆったり移り変わるもので。夜の暗い部屋で見るには心地良かった。
『銀河鉄道の夜。宮沢賢治』
流れて来た声は女性のもの。でも高くなくて、どちらかと言うと女性にしては低めのその声はとても落ち着くものだった。
余計なBGMもなく、時折入るページを捲る音がとてつもなく心地良い。
ゆっくりと丁寧に読み上げられていくそれを聞きながら、俺はチャンネル登録ボタンを押した。
みぃの癒し部屋。と名付けられたチャンネルに、なるほどと納得してしまう。
確かにこれは癒されてる人が沢山居るんだろうなと容易く想像出来る。
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閑万(プロフ) - 翔乃さん» うわあぁ！コメントありがとうございます、翔乃様…！！まさかこの様な作品にこんなにも素敵なコメントを頂けるなんて思っておりませんでした。キュンキュンしたのすでの方です…！ありがとうございます、日々少しずつ書き溜めておりますので…お待ち頂けると幸いです… (2023年2月3日 23時) (
レス) id: 7197de9df7 (このIDを非表示/違反報告)
翔乃(プロフ) - リアルで起きていることではないはずなのに、なんだかとてもリアルさを感じる作風がとても好きです。小説の中のキヨくんに何度キュンキュンさせられたか！ お仕事されながらの両立は大変かもしれませんが気長に更新を楽しみに待っています！ 頑張ってください！ (2023年2月3日 17時) (レス) id: 859fd3194a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：閑万 | 作成日時：2023年1月4日 10時
