心中〘白〙 ページ23
俺の彼女はいじめにあっている
でもそのことを彼女は俺に話してくれない
だから勝手に調べさせてもらった
殺ってやろうと思ったけど大人数を短時間で殺るのはさすがに困難だ
だから
心中しよう
2人で、
ht「A、辛い？」
『辛くなんか、ないよ、』
ht「嘘だ。本当のこと言って」
『、、、』
いつもこの調子だ
本当のことを話してくれない
いつもはぐらかされたり無視される
俺には、俺だけには。本当のこと言ってほしいな
なんて秘かに思う
『どうせ、らんちゃんはもう知ってるんでしょ、』
さすがだな
俺のことはなんでもわかるか
ht「嗚呼。だからAの口からききたい」
『学校でいじめられてるの、』
ht「嗚呼。それで、Aは辛い？」
『辛いよｯ仲良かった友達もクラスメイトも、全員私をいじめるんだもんｯ』
ht「そうだよな。辛いよな知ってる」
『もうやだよ、らんちゃん。私、どうすればいいの』
ht「一緒に死のう」
死ねば楽になれる
俺も疲れてんだ。
だから2人で一緒に楽になろう
『し、死ぬの？、、、それは、怖いよ、』
ht「ああ、そうだよな。俺もだよ、」
人は誰しも死に恐怖を抱く
そんなもんだ
ht「でもずっと俺と一緒がいいだろ」
『うん』
ht「俺と死ぬのは嫌？」
『嫌なんかじゃない！一緒の方がいい！』
可愛いな
必死になって。そんなに俺と一緒がいいのか
ht「ああ、俺もAと一緒がいい」
ht「俺のこと好き？」
『好きに決まってる』
ht「愛してる？」
『当たり前じゃん。愛してる』
そうだよな
相思相愛だな
ht「外行こう」
『うん』
俺らは外に出てデカいマンションの屋上に出た
『怖い、』
そういう彼女はプルプルと可愛く震えてる
ht「大丈夫、俺がついてるから」
『らんちゃん。もし私達どっちかが生き残ったらどうする』
ht「そんなことない。俺らは絶対一緒に死ぬんだ」
Aの方を向いて寂しそうな笑顔を見せると彼女も笑いかけた
でもその顔はやっぱり引きつっていた
ht「愛してる。来世でも一緒になろうね」
『うん！らんちゃん大好き愛してる。来世でも運命的な出会いしようね』
そう言って手をつないで飛び降りる
嗚呼来世でもきっと一緒になれる、
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作者名：しーちゃん | 作成日時：2024年1月29日 0時
