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いたい ページ6



中学三年生。受験生になった僕らは志望校を決めていた。

「莉犬と同じとこ!」

Aは“どんなとこでも莉犬と一緒に行く”とでも言うような言い方をする。否、実際に思っているのだろう。

結局、苺ヶ丘高校にしたんだよね。Aは本気で勉強していた。

あんなに勉強嫌いなAが一日何時間も、人が変わったように。その時の周りの驚きようが半端なかったのを今でもよく覚えている。

「莉犬と一緒のとこ行く!」

「俺も、るぅとくんとAと同じとこ行く。」

“もちろん、るぅとくんも”とAは後付のように言う。それに悪気がないのは分かっていた。

分かっていたけれど…それがとても苦しかった。“悪気が無いからこそ”その言葉は僕の心を痛めつけた。

毎日狂ったように勉強した結果、受かった。

合格発表の日、3人の受験番号が乗っていたのを見たときは涙が溢れた。

それはもう。嬉しさで。3人でぎゅっと抱き合って喜んだ。

「莉犬!これでまた一緒だね!」

「るぅとくんも、これからもよろしくね!」



あんなに勉強して受かったんだから嬉しいはずなのに、心がこんなにも痛いのは貴方が一緒の学校になれて嬉しいのが








_僕じゃないから。




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菜穂(プロフ) - 最後の終わり方がすごすぎて鳥肌立ちました。これからも頑張ってください。 (2021年3月3日 5時) (レス) id: fb9e5a147a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:憂聖 | 作者ホームページ:.  
作成日時:2021年1月12日 18時

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