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さわいだ ページ5
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中学生になった。新しい学校で胸が騒いだのを今でもよく覚えている。
クラス分け。僕は自分の名前を見つけると、すぐにAの名前を見つけた。
Aの名前は僕のクラスの欄にあり安心する。
すると、横で聞き慣れた声がした。僕の大好きな声が。
「あーあ。莉犬と離れちゃったぁ…」
Aだ。莉犬と話しているのだろう。盗み聞きはいけないと分かっていながら、僕はその場所から離れられずにいた。
「もー、俺もるぅとくんとAと離れるとかダブルでショックなんだからね？友達出来るかなぁ…」
聞いてるだけじゃ落ち着かなくって、話に入ってみる。
「僕の名前が聞こえたんですけど、なんかありました？」
ひょこっと出てきた僕に、二人は少し驚いた。
「私がね、莉犬と離れたーってショック受けてたら“るぅとくんと一緒だからいいじゃん”って言うの。3人一緒が良かったのになぁ…」
その言葉に、僕は苦笑混じりに答える。
「まぁ、莉犬の運が悪かったってことで！Aは悪くないからさ？」
僕がそう言うと、莉犬は“えぇ〜っ”と分かりやすくしぼむ。
いつの間にかチャイムがなり、それぞれクラスに別れた。
折角同じクラスになれたのに、こんなにも心が騒ぐのは貴方が一緒のクラスになりたいと思ったのが
＿僕じゃないから。
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菜穂(プロフ) - 最後の終わり方がすごすぎて鳥肌立ちました。これからも頑張ってください。 (2021年3月3日 5時) (
レス) id: fb9e5a147a (このIDを非表示/違反報告)
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