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たよった ページ3

⚠ 小学2年の設定により、喋り言葉が平仮名。


「はじめまして。今日からよろしくおねがいします。きせるとです。」

嗚呼、また懐かしい夢を見ている。

小学校2年生。ぼくは苺小いちご学校に転入することになった。

そこで出会ったのがAだ。

“可愛い”というのが第一印象だった。

所謂(いわゆる)、一目惚れってやつだ。7歳ながらに、僕はAに恋をした。

「るとくん…じゃあるぅとくんだね!よろしくね、わたしはA。」

人見知りで、中々喋りかけれない僕にAは話しかけてくれた。おかげで、他のことも仲良くなれたんだっけ。

隣にいた男の子も口を開いた。

「るぅとくん!おれはりと。でも犬みたいだからってりいぬってよばれてるんだ!」

そう言いながらぎゅっとAの腕を掴む。この時から二人はお似合いだったのかもしれない。

でも、純粋だった僕はそんなことを気にせず仲良くしていた。

✃ーーーーーーー✃

給食の時間。Aと莉犬が幼馴染だってことを知る。

だから仲良かったんだ、と納得しながらも自分が仲間に入れてもらえたことが嬉しかった。

ふと、Aのお箸が止まった。Aは莉犬の顔を覗きながら言った。

「りいぬ…きのこ、食べてくれる?」

苦手なんだ、と分かる。莉犬は優しく笑った。

「いいよ。先生には秘密、だよね?」

僕にはついてけない空間。話に入れなくて悔しかったことを覚えている。

その時はそんなモヤモヤした気持ちの原因が分からなかった。

でも、今なら分かる。



貴方が“きのこを食べて”と頼ったのが









_僕じゃないから。





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菜穂(プロフ) - 最後の終わり方がすごすぎて鳥肌立ちました。これからも頑張ってください。 (2021年3月3日 5時) (レス) id: fb9e5a147a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:憂聖 | 作者ホームページ:.  
作成日時:2021年1月12日 18時

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