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わらえなくなったらないて ページ8





「毎日が壊れたらどうしようって、考えたら止まらなくなって
迷惑かけちゃうって、心配かけちゃうって分かってたのに、」

分かってたはずなのに。
迷惑かけたくなって、心配してほしくなって。
声が聞きたいって、あいたいって、わがまますぎるな。

「ずっと雨のままだったら、なんてこわくなっちゃった」

このまま雨が止まなかったら、なんて有り得ないのにね。
俺に降る雨が止むことがなかったらどうしよう、なんてほんとに阿呆らしい。

「止まない雨はないよ」

確信をついたその真っ直ぐな瞳で言う。
それでも何処か納得がいかなくて。

「でもずっとまっくらだよ」

「開けない夜なんてないよ」

ぱちっ、と何かが繋がる音。
あぁそうか。

濡れてまで俺に会いに来てくれて。
暗闇で悩んだら光になってくれて。

やっと気づけた。

ちゃんと、ちゃんと大切にされてたんだ。


「ありがとう」


ようやく言えた、いつもより多いその5文字。



「あいたい。」Fin



あとがき。→←まっくらやみのすぽっとらいと



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作者名:涙斗 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年5月1日 20時

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