なにやってんの……/SN(HA・HF)組 ページ1
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『なにやってんの……』
現場を見てからの第一声はそれだった。
さて、ここまでに至る経緯を説明しよう。
ダヴィンチちゃんが空いていた部屋を改造
外でも中でも再現自在の謎空間に
↓
一部サーヴァント行方不明
↓
カルデアの部屋全てを調べて残るは謎空間のみ
↓
突撃
↓
謎空間で七輪使って秋刀魚を焼いていた←今ココ
『……何やってんの』
今度こそ聞こえるように声に出す。
サーヴァントなのだ、気付いているのに止めていないのだろう……てかそれなら相当ガチ勢じゃん。
今日は珍しく私服のキッチン担当白髪男性E氏とその悪友?(今は白いTシャツに黒いズボン)K氏、そしていつもの目隠しはどこへやったのかナチュラルな私服+メガネに霊衣を変えたM氏、更には目をキラキラさせたお馴染み大食い王A氏(ちなみに彼女も私服である)がThe・和風な御屋敷の広い中庭で七輪を囲っている。
「何って、見りゃ分かるだろ」
『いや分かるけど何で』
「新鮮な秋刀魚が手に入ったからな」
『それにしては地味なpartyですね』
「当の秋刀魚が少なかったらしいので」
『じゃあ何でこの人選なのかな』
M氏ことメドゥーサもビックリな速度で繰り出される会話のドッヂボール。
……いや待て、向こうにメディアと佐々木小次郎とアーチャーギルガメッシュと呪腕先生が見えるぞ。
視線を戻せば三人は何も言わずに七輪の周りに戻って行く所だった。
おい待て何も解決してないぞ。
溜息をついた私に差し出されたのは紙皿に乗った秋刀魚。勿論ちゃんと乗るサイズに切られている。
あまりにも自然に差し出されたそれをなんの疑いもなく受け取って口に含む。
うん、塩が効いてて美味い。
じゃなくて。
『……なんでアンリまでここにいるの』
「ん?まぁそーゆーのは気にしなくて大丈夫ですよマスター」
いつもの無邪気で残酷な笑顔をうかべた青年は七輪の方に向き直るなり「あーそれ俺が育ててたやつ!!」とA氏ことアルトリア・ペンドラゴンに食ってかかる。
……魚に育てるも何も無いだろう。養殖じゃあるまいし。
そんな事を思いながらまた秋刀魚を一口。
『私も入れてー』
これぞまさに"ミイラ取りがミイラになる"瞬間。
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友無 雫(プロフ) - カオスちゃんさん» 面白い、と思って頂けたならよかったです!今後とも…かなり気まぐれな更新ですが、よろしくお願いします! (2020年4月17日 19時) (レス) id: fc0937a2fb (このIDを非表示/違反報告)
カオスちゃん - すいません!せっかく書いてくれてたのに、、、とても面白かったです! (2020年4月7日 12時) (レス) id: 0590ce9a8b (このIDを非表示/違反報告)
友無 雫(プロフ) - カオスちゃんさん» 大丈夫ですよー!コメントを頂けたという事は読んで頂けているということですよね!?嬉しいです!ありがとうございます! (2019年11月26日 20時) (レス) id: 174ed3b59a (このIDを非表示/違反報告)
カオスちゃん - すいません操作ミスです!(>_<)ごめんなさい! (2019年11月26日 11時) (レス) id: 0590ce9a8b (このIDを非表示/違反報告)
カオスちゃん - リクエストでマーリンとドクターで取り合いお願いします(^人^;) (2019年11月26日 11時) (レス) id: 0590ce9a8b (このIDを非表示/違反報告)
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