A組からの転級生 Part2 (ページ5)

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旅行の時間 14限目ページ5

ﾄﾞｶﾄﾞｶﾄﾞｶ
そんな足跡が後ろのドアから聞こえてくる。
高校生「呼んどいた連れ共だ。これでこっちは10人。お前らみたいな良い子ちゃんにはな、見たこともない不良共だ。」
そう言って入ってきたのは坊主、丸刈り、グルグル眼鏡をかけ、学ランを着た、元不良どもだ。
危うく吹きそうになったよ笑

？「不良などいませんねぇ、先生が全員手入れしてしまったので」
潮「殺せんせー！！！」

殺せんせーは、他の場所を回ってきたらしい。なぜか、世間体を気にして、黒子みたいになってるが.......。
俺は、隙を見て、神崎さんと茅野に近づいた。
『2人とも大丈夫？』
2人は、こちらに気が付き、大丈夫と答えてくれた。
茅野の縄をほどき、神崎さんのをほどいていると、
神「暁くんはさ、肩書きって気にしたことある？」
そんな質問をしてきたので、顔を上げると、神崎さんの顔は、どことなく、暗かった。
『それは、自分の？それと、皆の？』
神崎さんはこちらを向き、
神「暁くんの。前まで、A組だったのに、エンドのE組まで落ちてきたことに対して。自分の肩書きが、エリートからエンドに変わったことについて。」
俺のことか。ってことは、神崎さんは多分、肩書きについて悩んでるな。
『くだらない....。神崎さんは、そんなこと聞いてどうするの？肩書きはそんなに大事？』
その言葉を放つと、声を出したのは茅野だった。
茅「それは無いんじゃない！？神崎さんの家は.....」
そう言いかけた、茅野を遮り、
『神崎さんの家の事情は、聞かないし、知らないよ。でもさ、肩書きって結局は、自分が住んでいる場所みたいなものじゃん？それって、結局のところ、周りと一緒に見られるだけ。俺は俺だ。エリートのA組だろうが、エンドのE組だろうが、俺は俺なんだ。住んでる場所がどこであろうが、前を向いて歩き続ける。自分自身に自信を持って歩かなきゃ、意味ないだろ。
だから、肩書きについてはくだらないと思う。』
そんなことを言うと、高校生ＶＳ殺せんせーの方でも、エリートとか肩書きの話をしていたらしい。
殺「暁くんの言う通りです。学校や肩書きなど関係ない。大切なのは、中身です。清流に棲もうが、ドブ川に棲もうが、前に泳げば、魚は美しく育つのです。」
殺せんせーが俺の話にかぶせてきた。
『神崎さん、俺と、殺せんせーの話を聞いても、肩書きが大事だと思う？』
神崎さんは首を横に振り
神「思わないよ。中身の自分が前を向いて、歩き続ける事が大事って気づいたから」ﾆｺ