旅行の時間 6限目 ページ46
『烏間先生〜、イリーナ先生〜、相席しても？』
烏間先生たちの席に行き、俺は聞いた。
烏「いいが、どうかしたのか？」
『いや〜、このクラスの人数とこのボックス席ではどうしても.......。』
イ「1人溢れるわね。」
『そういうことです。で、その溢れたのが俺ってことです。』
俺はそういい、烏間先生の隣に座った。イリーナ先生の隣だと何されるか分からない。
ゆらりゆらりと、新幹線で移動していると、やっぱり眠くなってきた。俺は、瞳を閉じて、そのまま眠りについた。
その時は夢を見た。
見たくない夢を。
お母さん、お父さん、あぐり姉の、元気な姿を見た。
だが、次の瞬間、景色は変わり、無惨な姿で倒れている両親と、腹を貫かれてるあぐり姉の姿。そんな中、小さな手が俺に向けて伸ばされた。
烏間side
俺は今、防衛省の仕事をしている。
隣には先日、A組から転級してきた、暁くんがいる。
彼は、アイツとおなじ触手を持っている。だが、脅威は感じられない。それに、あまり、触手の力は使いたいと思ってないようだ。さらに、クラスにはバレたくないと。彼に関してはもう少し、情報が欲しいな。
そんな事を思っていると、
『うぅ、とう、さん.......かあさん、あぐり.......姉ぇ』
と、少しうなされながら、寝言を言っている、暁くんがいた。
イ「徹、大丈夫かしら。うなされてるし。」
烏「確かに心配だな。」
暁くんは心に何かを抱えている気がする。
なにか、力になれたらいいが
『かい.......ざき』
イ＆烏「「！？」」
カイザキ、とぎれとぎれだったがそういった。
イ「烏間。この子、今。カイザキって、このクラスに居ないわよね？」
烏「居ないな、というか、カイザキという名は10年前に聞き覚えがある。」
カイザキ、苗字だとしたら、少ない訳では無い。
だが、暁くんの住んでいる街に一つだけ、有名な人道場がある。そこの道場は、高齢の師範がいたはずだが、その人の苗字は海崎だ。そして、その師範の孫が今、生きているなら中3のはずだ。だが、彼は10年前に失踪しており、行方が分からなくなっているはずだ。
烏「この話はやめよう。暁くんにも言わない方がいいだろう。」
イ「え、えぇ、そうね。」
人には踏み込んできて欲しくない領域はあるだろう。
俺は、仕事に集中した。
新登場オリキャラ
カイザキくん
後々の過去編で詳細を説明！
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シズク(プロフ) - カナタさん» ご指摘、ありがとうございます。訂正完了しました。応援ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2020年5月7日 18時) (
レス) id: fc94a9521c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ - 集会の時間のとこの最後E組じゃなくてA組になってます。コロナ大変ですけど更新頑張ってください！！ (2020年5月7日 16時) (レス) id: bcb2c7d828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2020年5月1日 4時
