毒物の時間 3限目 ページ20
殺せんせーから、禍々しいオーラが出ていて、
奥「.......それって.......どういう.......」
と、奥田さんは戸惑っている様子だ。
やっぱり殺せんせーは、奥田さんを利用したんだ。
殺「ふぅ」
そう言うと、銀色の液状に溶けた殺せんせーが居た。
クラス「(とけた！？)」
みんなの心はつながった。
殺「奥田さん、君に作ってもらったものはね、先生の細胞を活性化させ、流動性を増す薬なのです。」
と、いい、素早く移動する殺せんせー。消えたと思ったら、
殺「液状故にどんな隙間にも入り込むことが可能に」
片「どこに入ってるのよ。」
とうやら、片岡さんの机に中に隠れていたようだ。
殺「しかも、スピードはそのままに！さぁ！暗殺してみなさい！」
そういい、殺せんせーは、教室中を動き回った。いや、無理でしょ.......。
奥「騙したんですか！？殺せんせー！」
奥田さんは、殺せんせーに聞いていた。まぁ、分からなくもないけど.......。暗殺には.......。
殺「奥田さん。暗殺には人を騙す国語力も必要ですよ。」
あ、殺せんせーが言ってくれた。
奥「え...」
潮「国語力？」
殺「そうです。どんなに優れた毒を作れても、今回のように馬鹿正直に渡したのでは、ターゲットに利用されて終わりです。」
そういって、いつもの形態に戻ろうとしてる殺せんせー。
殺「渚くん、君が先生に毒を盛るならどうしますか？」
その問に
「え？うーん、先生の好きな甘いジュースで毒を割って、特製ジュースだと言って渡すとかかな？」
まぁ、何かしらに隠すよね。今回の暗殺も失敗.......と言うか、そもそも、暗殺以前の問題か？
殺「そう。人を騙すには相手の気持ちを知る必要がある。言葉に工夫する必要がある。上手な毒の盛り方。それに必要なのが国語です。」
その言葉を聞いた、前のふたりがﾊﾞｯと、こっちを向いた。
原「さっき言ってたよね。このこと。」
菅「すげーな、暁！」
『みんなだって、そうするだろ？先生の考えそうなことを捻っただけさ。ただ、奥田さんの理科の才能はすごいと思うよ。そこは自信を持っていいと俺は思うな。』
俺たちがこんな会話をしていると、
殺「徹くんの言う通りです。奥田さん、君の理科の才能は将来みんなの役に立てられます。それを多くの人にわかりやすく伝えるために、毒を渡す国語力も鍛えてください。」
殺せんせーがそう言うと、奥田さんは微笑んでいた。
奥「はい！」
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シズク(プロフ) - カナタさん» ご指摘、ありがとうございます。訂正完了しました。応援ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2020年5月7日 18時) (
レス) id: fc94a9521c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ - 集会の時間のとこの最後E組じゃなくてA組になってます。コロナ大変ですけど更新頑張ってください！！ (2020年5月7日 16時) (レス) id: bcb2c7d828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2020年5月1日 4時
