毒物の時間 ページ18
次の日
俺は、朝早く殺せんせーに呼ばれた。
職員室に入ると、殺せんせーが女性の本を読みながらこちらを向いた。
『失礼します。殺せんせー、なんかよう？』
そういうと、本を置き、こちらを向いた。
殺「昨日、聞きそびれたことがありまして。君の本当の名前はなんですか？あぐりの弟という事は、苗字は雪村ということになりますよね。という事は、今の君の名前、暁徹というのは偽名ということになる。違いますか？」
やっぱりか、昨日言わなかったし、聞かれなかったから、呼び出しされた理由は、何となくわかっていた。
『さすがだね、殺せんせー。そうだよ、暁徹は、偽名。本当の名前は雪村あると。昔子役やっててさ、その時にモブの名前で、それを拝借してるわけ。話はこれだけ？』
殺「はい。徹くんと、あるとくん。どちらで呼んだ方がいいですか？」
ば、バカなのかこの人は！？
『普通に徹に決まってるでしょ！？馬鹿なんですか？あなたは！』
殺「分かりました。それでは、今日からもよろしくお願いしますね、徹くん？」
あ、スルーされた。
『はい。よろしくお願いします。あと、殺せんせー？今日集会だけどさ、来ない方がいいと思うよ。国家機密なんだし。』
俺は、そう言い残し、職員室を出た。
後ろから、「にゅや！寂しいじゃないですか！」って言われたけど、無視無視。
教室に移動中、昨日のことを思い出していた。
暗殺の方ではなく、授業の方で
そういえば昨日、奥田さんが毒渡して、その後殺せんせーと毒作ったんだっけ？
まぁ、何事もなければいいけどね。
教室について、席について、することがないので、少し、勉強していた。
すると、ゾロゾロとＥ組のみんなが入ってきた。
その中には奥田さんもいて、何かの液体を持っていた。俺は気になり、
『奥田さん、どうしたのそれ？』
と言うと、奥田さんは、
奥「あ、暁くん。実は.......。」
彼女はそういい、昨日の放課後、実験室でのことを話してくれた。
茅「.......で、その毒薬を作って来いって言われたんだ。」
奥田さんの話が終わると、茅野が話しかけていた。
奥「はい！！理論上はこれが一番効果あるって！！」
潮「毒物の正しい保管方法まで漫画にしてある。相変わらず、殺せんせー手厚だなぁ」
と、渚くんが何かを持ちながら呟いていた。
『うん？それ何？』
潮「あ、あぁ、暁くん。その毒薬の取扱説明書らしいよ。」
次行きます！
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シズク(プロフ) - カナタさん» ご指摘、ありがとうございます。訂正完了しました。応援ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2020年5月7日 18時) (
レス) id: fc94a9521c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ - 集会の時間のとこの最後E組じゃなくてA組になってます。コロナ大変ですけど更新頑張ってください！！ (2020年5月7日 16時) (レス) id: bcb2c7d828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2020年5月1日 4時
