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kamiya..



俺はAさんに、時間を聞いた後に一旦家に帰りシャワーを浴びて、スーツを着た。

私服となると、少し恥ずかしい気もするため、いつも通りで行こう。


そう思い、指定された時間まであと20分のところで、ふと昔の、思い出が思い出された。









「ごめんなさい…何考えてるか分からないの」

「……」

「ほら、またそうやって。結局1年間付き合ってみたけど…神谷さんは何が好きで、何が嫌いかも私は知らないの!!」


俺はただ、黙って彼女の顔を見た。
今までにないほど、酷い泣き顔で「あぁ…俺がそうしてんだな」なんて、冷静に考えていた。


「ごめん」

「…もういい!!!!!」


彼女とのズレはいつから始まっていたのだろうか。


もういい!!!と叫びながら拳を押し当てられた胸の痛みを思い出しながら、窓から吹いた風が頬に当たってハッとする。


「はぁ……、何考えてんだ俺」


いつの間にか、ソファーの上で考え込んでいた俺は、スマホの時計を見て立ち上がり車の鍵を持って、Aさんのいるマンションへと向かっていった。









Aさんのいる305号室の前に立ち、インターホンを押そうとしたところ、突然女の人に話しかけられた。

…この人は確か……"尾野幹葉"だっただろうか。


「Aちゃんに会いに来たんですかー?」

「…はい」


やけに話しかけてくるので、インターホンが押せないままでいると中からAさんがドアを開けて、顔をひょこっと出してきた。



『…あ、尾野さん!お出かけですか?』

「はい!新しいハーブを買いに行くんですよ〜」

『へ〜!行ってらっしゃいです!』


そう話している2人を見ながら、俺はじっと待っていた。

いってきまーすと、行こうとした尾野さんは2歩歩いた俺たちに向かって質問をしてきた。


「2人は、今からお出かけですか?」

『はい!昼ごはんを食べに行くんです』

「…行ってらっしゃいです〜!」


そこで、やっと尾野さんと分かれると少しだけ沈黙が続いたあと、車に乗ったAさんが口を開いた。


『なんか、将人さんって犬みたいですね』

「…犬?」


今まで、そんな可愛らしい動物に例えられたことが無いため少し困惑していると、彼女は笑いながら説明した。


『ふふ、いや…さっき私と尾野さんが話している時に待っている時の顔が忠犬に似てるなぁなんて…失礼ですかね?』


俺のことを犬に例えるのは珍しいななんて思いながら、笑って俺は首を横に振った。

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(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます! 更新する度に楽しく読んで下さりありがとうございます!更新ができない時もありますが、最後までよろしくお願いします! (2019年9月19日 18時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新される度に楽しく読ませてもらってます!これからもムリせず更新頑張ってください! (2019年9月16日 20時) (レス) id: 916f75cb10 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「空いてますよ」ではなく、「開いてますよ」です。 (2019年9月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます!この小説を好きと言って貰えて嬉しいです!更新、頑張ります! (2019年8月31日 7時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちわ!この小説好きです!更新待ってますね! (2019年8月30日 22時) (レス) id: 06b55d11a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月22日 22時

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