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「情報を交換しませんか?」━━━━━━━━
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部屋に戻った私は南さんの「ごめんよほのか…」の声を頭の中でループさせてはため息を着いていた。
『…ごめんよ……か…』
南さんの部屋に置いてあったほのかちゃんの写真を思い浮かべて、ベッドの上で腕を額に当てて考えているといつの間にか朝まで眠ってしまっていた。
…ピンポーン……
妙に軽い、インターホンの音で目覚めてモニターを見るとそこには沙和がいた。
『…どうしたの?何かあった?』
朝までそのまま眠ってしまうなんて何時ぶりだろうなんて思いながら沙和にそう聞いた。
「おはよう、朝早くにごめんね?
…二階堂さん知らない?部屋にいなくて…」
『忍が…?』
「うん…昨日一緒に帰ったんだけどそれから連絡取れなくて、ちょっと心配で…」
『そっか……心配だね』
ひとまず、心配する沙和をなだめると翔太さんが出てきた。
「あ、おはよう!…?黒島ちゃん、何かあったの?」
『あ…、忍がいないらしくて…』
「寝てるだけじゃなくて?」
「…いや、いつもおやすみとおはようの連絡が来るので…」
そんな会話をしていると、また別のところでガチャ…とドアが開く音が聞こえた。
『……お、尾野さん??』
「あ!おはようございます〜!…そういえば、クッキー美味しかったです」
『いや、うん。ありがとう……そんなことよりも、それ…』
忍の服だよね?と言おうとすると食い気味に沙和が「二階堂さんの服ですよね?」と尾野さんが問いかけた。
「はい、借りてます」
『え?なんで……』
「…Aさんに、なんでって言われたら言うしかないですけど……まず本人に聞いてみます?」
そう言われた私たちは、尾野さんの部屋へと向かった。
部屋に入ると、そこにはソファーで横たわる上半身裸の忍がいた。
「ちょ!どーやん!!!」
「う〜ん………………………え、?」
翔太さんに起こされた忍は状況を理解していないのか数秒困惑していた。
そんな忍を後ろからつつく、尾野さん。
「おはよう、しーくん!」
「……しーくん?」
「違う!!誤解だから、説明させ…………」
呼び名に反応した沙和に弁解しようと立ち上がって向かおうとすると上手くバランスを保てずにその場へと倒れた。
そんな忍を翔太さんが起こした。
「二階堂さんに何したんですか!」
「…何したとか聞きます!?いやらしい……」
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雫(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます! 更新する度に楽しく読んで下さりありがとうございます!更新ができない時もありますが、最後までよろしくお願いします! (2019年9月19日 18時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新される度に楽しく読ませてもらってます!これからもムリせず更新頑張ってください! (2019年9月16日 20時) (レス) id: 916f75cb10 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「空いてますよ」ではなく、「開いてますよ」です。 (2019年9月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます!この小説を好きと言って貰えて嬉しいです!更新、頑張ります! (2019年8月31日 7時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
無 - こんにちわ!この小説好きです!更新待ってますね! (2019年8月30日 22時) (レス) id: 06b55d11a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雫 | 作成日時:2019年8月22日 22時