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kamiya..
メッセージのやり取りを終えて、俺は過去の事件の資料を見る。
先程、送られていた『お仕事頑張ってください』というメッセージ少し戸惑う自分がいた。
…俺の返信は、冷たすぎただろうか…?
……いや、別にそうでもないだろう。たとえ冷たかったとしても何かまずい事でもあっただろうか?
「…い、……お…………おい、神谷〜大丈夫か?」
水城さんが、俺の目の前で手をひらひらとしていた。
「はい、なんかありましたか?」
「いや、別に何も無いんだけどよ…顔死んでたぞ?」
「本当に死んでるかもしれませんね」
冗談を言うと、水城さんは「ヒィ!!」と俺の肩を掴む。
…本当に、そろそろそういう類の話に慣れて欲しい。
「もー!どうすんの…今からトイレ行こうと思ったのに〜…着いてくる?」
「嫌です、行きたくなったら行くんで」
「え〜…もう……勘弁してくれよ〜」
「こっちのセリフです」と言い、水城さんがトイレに行ったのを確認して、俺は少しだけ気になったことがあり調べ物をする。
1年前の交通事故…。
リストをペラペラしていると“胡桃沢A“と名前が載っている。
確かに載っているのだが、未解決故に情報があまり載っていなかった。
俺は、そろそろ水城さんが帰ってくる頃だろうと思いそのファイルを閉じ、自分のデスクへと移動する。
すると、水城さんは猛ダッシュして俺のいる部屋へと戻ってきた。
「神谷ぁぁ、何か…何かいた…」
「恐らく幽霊でしょうね」
「やめろよ!!!!!!」
そう言うと水城さんと俺の距離は0cmになりピッタリとくっついている。
少し暑苦しく感じて「離れてください」と言うと1mm離れたほどで何も変わってはいなかった。
「はぁ……」
「あ、今ため息ついただろ!!」
「はいはいすみません」と流して、俺はさっきまで見ていた事件の資料を見つめた。
"お仕事頑張ってください"
というメッセージを思い出す。
…もう少し、頑張ろう。
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雫(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます! 更新する度に楽しく読んで下さりありがとうございます!更新ができない時もありますが、最後までよろしくお願いします! (2019年9月19日 18時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新される度に楽しく読ませてもらってます!これからもムリせず更新頑張ってください! (2019年9月16日 20時) (レス) id: 916f75cb10 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「空いてますよ」ではなく、「開いてますよ」です。 (2019年9月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます!この小説を好きと言って貰えて嬉しいです!更新、頑張ります! (2019年8月31日 7時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
無 - こんにちわ!この小説好きです!更新待ってますね! (2019年8月30日 22時) (レス) id: 06b55d11a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雫 | 作成日時:2019年8月22日 22時