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柊side


あまりにもAが遅いから
俺はトイレ付近へとAの様子を見に行く。



少し歩いていると


貴「あ」

柊「なんだよ、あ って。」


Aはスマホの画面を見つめていた。


柊「そのアプリ…マインドボイスか?」

貴「うん…。」


俺は随分とマインドボイスを見ていなかったため
少し興味が湧いて画面を見させてもらった。


数々の言葉がたくさんと出てくる。

貴「まだ、使い方を間違えている人たちは沢山いるけど、ほら。」

そう開いてくれた画面の先には数々の誹謗中傷を止めるコメントがあった。


貴「マインドボイスのなかでも意識している人は沢山いるみたい。


届いてるんだよ?」


そうか…。



貴「最後のライブの日に誹謗中傷のコメントしかなかったのは、大半の人が黙って静かに見ていたから。

ライブが終わったあと、誹謗中傷をしてしまった人に謝りに行く人も多かったんだよ?」



届いてたんだな…。


そうしみじみ思っているとAが笑顔で俺の顔を見てくる。





柊「どうしたんだ?」

貴「一颯は凄いね。
マイボイの人たちをこんなに変えちゃえてるんだから。」

俺は無邪気に笑うAの頭を撫でておいた。









諏「あ、またラブラブしてるー」

宇「ほんと勘弁してよね!」

魚「ラブラブー!」





俺たちは2人で見あって笑った。


貴「ああいう所は変わってないよね!」


楽しそうに笑うAをみて、お前もな、と返すとまた楽しそうに笑って


いつまでもこの笑顔が守れたら。





そう思った。









あの夜が来るまでは。

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(プロフ) - 15猫さん» 何度も読み返していただけてるとは...!ありがとうございます。これからも愛読して下さると嬉しいです。 (2021年4月5日 15時) (レス) id: 443525fccc (このIDを非表示/違反報告)
15猫(プロフ) - 素敵な作品で感動しました!何度も読み返してます! (2021年4月2日 23時) (レス) id: 6f86e31a74 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ソーセージさん» こちらこそ、素敵な感想ありがとうございます!落ち着かない世の中ですが、体調に気を付けてお過ごしください! (2020年4月5日 15時) (レス) id: 443525fccc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 蒼炎さん» 返信、かなり遅れてすみません!私の作品を読んでいただきありがとうございます!面白いという言葉、とても嬉しい限りです!これからも、最高の作品を作るのでよろしくお願いします!! (2020年4月5日 15時) (レス) id: 443525fccc (このIDを非表示/違反報告)
ソーセージ(プロフ) - すっごく面白かったし、感動しました!!!こんなに素敵な作品をありがとうございますっ! (2020年4月5日 15時) (レス) id: 711a78eb36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年3月18日 22時

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