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貴方side
高「はい…。」
中からクラシックだろうか…。
ゆったりした音楽が聞こえてくる。
貴「こんにちは。」
高「どちら様でしょうか。」
貴「清華Aです。わかりますよね??」
高「とりあえず…中で話でも…。」
そこへ案内された場所は
酷く生臭く、髪の毛などが抜け落ちていた。
その状況から想像出来る選択肢はひとつしかなかった。
貴「これは…?」
私はにっこりと話しかけると相手も
にっこりと笑って向かい合ってきた。
高「何故かこうなってました。」
貴「面白い人生ですね。」
高「えぇ、とても。」
私は数分間 高瀬と向き合って
席を立った途端
高瀬に腕を掴まれた。
いつもなら反応できるはずの私はなぜか
じっと目を閉じたまま床に倒れた。
重力に身を任せてしまった。
貴「…。」
手を掴まれた感覚が腕に残ったまま
私は天井を見上げた。
高瀬がお腹を踏んでくる。
貴「うっ…。」
高「その余裕の目が嫌いだった。」
そう言いながら、しゃがんで私の頬を手で包み込んでくる。
高「あなたが憎かった。」
誰かに…重ねている???
私は微かな証拠を聞き入れながら
お腹を踏んずける足の力が増すのを感じる。
高「でも大好きだよ、お母さん。」
貴「お母さん…?」
珍しく私は気の抜けた声をだした。
高「大好きだよ。」
そう言い、隠し持っていた
ナイフで私の顔をなぞってくる。
メスの冷たさ────────────────。
高「大好きだよ。」
そのナイフを捨て、馬乗りになって
私の頬を思いっきり叩く。
高「俺にやってくれた愛することを
お母さんにも、返すね。」
その場を離れて何かを持ってくるまで１分はかかった。
そのあいだ、逃げれたはずなのに体が動かなかった。
高「こんなに汚れてる...はは.....。」
笑いながら、私に水をかけてくる。
ふと思った
私は何をしてるのだろう。
口にゴムボールを押し込まれながら
私は虚ろな目で考えた。
貴「ぅぁ…。」
プルルルルル────────────
その音で、意識を引き戻す。
高「ちょっとまっててね。」
そう言い、電話に出て高瀬は一言残してどこかへ行った。
貴「ほんま、何やっとるんやろなぁ…。」
情けない。
水の冷たさを感じながら
私は意識を手放した。
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雫(プロフ) - 明里香さん» すみません！ありがとうございます！ (2019年1月7日 18時) (
レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「久辺部」ではなく、「久部」です。 (2019年1月7日 8時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2018年8月23日 17時
