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中堂side
貴｢はぁ、美味しかった。ね、中堂さん。｣
中｢だな。｣
隣で足を組んでもう、夜になった暗い夜空を見上げた。
貴｢なぁ、中堂さん。｣
中｢なんだ。｣
貴｢中堂さんは、夜に身を重ねたことって…あるん？｣
突然何を言い出すんだと思ったが
俺は普通に答えた。
中｢あぁ。｣
貴｢その時のさ、暗闇の中で背をなぞった時
あぁ、この人は生きてるんだなぁ、って実感してしまう時があったわけ。
今でも鮮明に、私の手にはその感覚が残ってるわ。｣
中｢俺もだ。｣
そんなことしか答えられないまま
俺は月に向かって手を伸ばして自分の手を見る
清華を見つめた。
貴｢なんで死んだんやろ。知っておけばよかったって後悔しとる。｣
中｢だったら俺は不幸中の幸いだったんだろうな。｣
貴｢かもね。 。｣
そう笑い、カバンからリップを取り出す清華。
俺は車のエンジンをかけ車を走らせた。
貴｢あ、この話は秘密ね。｣
中｢あぁ、分かっている。｣
ふふっと笑いながらリップを塗る。
俺はそれとは対象的な色の信号を見て車を走らせる。
貴｢はぁ、今日はもう帰らん。｣
中｢は。｣
貴｢泊まる。｣
中｢おい。｣
何考えてるんだと言おうと思ったが
怒る気力もなく、そのまま家にあがらせた。
貴｢相変わらず殺風景すぎるなぁ。
人、住んでるん？｣
中｢黙って入れ、黙って。｣
貴｢はいはーい。｣
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雫(プロフ) - 明里香さん» すみません！ありがとうございます！ (2019年1月7日 18時) (
レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「久辺部」ではなく、「久部」です。 (2019年1月7日 8時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2018年8月23日 17時
