私の横では、メスの裏で平然を装って貴方が震えている2【アンナチュラル】

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貴方side


その数日後

検査結果が出たことを知らせる
機械音が耳に入った｡


それを聞いた中堂さんは
東海林に詰めよった。



だが────200種類どれも検出されず
夕希子さんの死因であるニコチンも検出されなかった｡



貴｢胃の内応物はどうなん?｣

東｢腐敗が進んで詳しいのは分からないけど
成分としては加工肉｡｣

三｢異様に腐ってたのはなんでなんだろう...
細菌が繁殖して腐敗を早めたのかな....?｣


加工肉…。


貴｢とりあえず細菌検査が必要かな。｣

夕｢じゃあ､培養して調べてみる!｣



ガタンッ!!!!!!!!!!!


中「いつだ!!いつに出る!!!!!」


貴「あのねぇ…どんだけ急いでも培養に3日はかかるわ。」



中｢頼む...｣


東海林にそう言いどこかへ行ってしまう。


貴「いやー…すまん、すまん...。」

東「いやー…いいんだけどね…。」

三「あんなに強く言ってもいいの?」


私は少し笑いながら回答した。


貴｢大丈夫よ。
中堂さんには自分を失って欲しくないからなぁ...。｣


ま、行ってくるわと言いその場を離れた。


────────────────────




中｢…。｣

貴｢タバコ失礼ー。｣

中｢あぁ。｣






私はベンチに腰深く座って
女性が取るべき姿勢じゃない状態になった。





貴「中堂さんはなんで解剖医になろうとしたん？」

中「なんでだろうな。」

貴「だよねー。子供の時の夢も言えないのに。」


私はまだ吸えるタバコを見て
にっこりと笑って
中堂さんに言った。


貴「まぁ、そう焦りなさんな。」

中「だが…。」

貴「ほら、不安がっても仕方がない。
とにかく私がどうにかするから。」




それだけ言い私はタバコを消して
中堂さんの手を引いた。

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