三徹目の彼氏がめんどくさいです。【降谷零】

29徹目 任せた ページ30

風見side



あの心臓騒動(28徹目参照)から数日後
降谷さんから出張をするのでAを任せたと言われた。

任せたと言われても…。はぁ…。





貴「仕事できないのー!!!???」

風「はい。降谷さんからの命令なので…。」

Aさんは、少し退屈そうにしながら
私の方を見てきた。



貴「風見はさ…零の部下についててよかったって思ってる??」

風「…!!はい。」

貴「もし、何年帰ってこないだろうと風見は彼を待ち続ける?」

風「当たり前ですよ。」


そう答えると笑いながら
犬みたいねと笑われた。



風「では、Aさんは待たないんですか？」

貴「当たり前でしょ!」


その反応にぎょっとしたが、取り乱さずに
話を続けた。



風「どうしてですか???」


貴「女性の1年はね、それほど大事なものなの。

体型も変わるし、髪型も変わるし、顔つきも変わるし
笑い方も変わるし。

だから何年も待ち続けるなんてできないの。

その変わった私を隣で見続けて欲しいってことよ。
そのためには帰ってこないと見れないんだけどね!!」

なんて笑いながら言っているが
その言葉はたしかに真剣で
降谷さんへの愛を感じれた。








風「そうですね。」




そう笑う彼女を横目に見ながら
車を走らせた。

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