【双子そろって】降旗兄弟には自傷癖があります【なにしてんの？】２

３２本目 やめろとは言わない ページ9

光樹は俺を見て安心したあと俺の腕を見て驚いた

光「これは･･･自分でしたの？」

俺はなにも言わずに目を逸らした

光「･･･ねぇ、俺なんも思い出せないんだけどなんかしたかな？俺の過去はどんなのだったのかな？」

光樹は俺の手を取った

光「教えてくれないかな？」

俺はなにも言えなかった

光「部屋、いこ？手当てしなきゃ」

光樹は俺のバックとカッターを持って俺の腕をひいて病室に戻った



くるくると巻かれていく包帯を見る

部屋には救急箱が念のため置かれていたためそれで手当てをしてもらった

光「よし、出来上がり」

カッターは光樹の手によって取り上げられていた

光「ねぇ、自分でしたんだよね？」

頷く

光「理由、言ってくれるかな？」

沈黙

光「俺もしてたんだよね？」

顔を上げる

光「はは、驚いてる。点滴の時に見た。傷は消えてるけど後が残ってたから。ねぇ、」

光樹は俺の腕をとる

光「やめろとは言わないよ。やめる必要なんかない。死ぬわけじゃないし･･･でもね、一緒なら数は減るかな？一人だから駄目だったんだよね？二人一緒なら少しでも数は減るかな？だからさ･･･



一緒にがんばろ？」

光樹が微笑む

熱いものが頬に伝わった

目が熱い

気づいた

俺は、泣いているのだと


もう、これだから嫌いなんだ

兄ちゃんなんか･･･

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