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蘭「待って」
♡「え？」
私は声をかけられたことに驚いて振り返る
♡「あの、、私、ですか？」
蘭「うん、そう」
蘭「竜胆と同じクラスの子でしょ」
♡「え、あ、はい、そうですけど…」
そう、私は蘭先輩の弟、灰谷竜胆と同じクラスなのだ
蘭先輩とは一度も話したことがないのに対して、竜胆とはかなり仲が良い
最初はこれをきっかけに蘭先輩とお話できたり？とか下心があったりなかったりだったんけど、今では大事な友達
頼りになるし、私に優しくしてくれる
蘭「怪我でもしたの？」
♡「あー、まあ…でもやっぱ大したことないんで、戻りますね」
教室を出ようとしたその瞬間
蘭「ねえ、」
♡「っ、」
ベッドに座っていた蘭先輩は、いつの間にか私の腕を掴んでいて
さらさらな髪が揺れるたびに蘭先輩の匂いがふわっと香る
蘭「待てって言ってんじゃん」
♡「あの、」
いや、近いって…
心臓が破裂しそう
急になに？話したこともないのに…
私なんか変なことした？
蘭「あのさ、」
蘭「…あんた竜胆のこと好きなの？」
♡「えっ？」
♡「いや、竜胆はただの友達っていうか…すっごい良いお友達っていうか…！」
蘭「ふ〜ん」
♡「あの、、お世話になってます…」
蘭「ふはっ、やっぱ面白いね、Aちゃん」
♡「えっ？」
え、私名前教えたっけ…
てかやっぱりって？
蘭「なあ、何で顔赤いの」
♡「えっ、あ、赤いですか…？」
うわっ最悪
ドキドキしてるのバレたかな？
蘭「うん、すっげぇ赤い」
♡「さ、さっき体育だったので、」
蘭「ふーん」
あれ？
でも待って…？
♡「ら、蘭先輩も…」
蘭「ん？」
♡「少し顔、赤い、ですよ…」
蘭「え、…」
♡「っう、嘘です…！」
♡「失礼しましたっ！」
蘭「あっ、おい…！」
蘭先輩も顔ちょっと赤かったな…って
ねえ、それって
もしかして
少し期待しても良いの？
だめ？
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作者名：tutu | 作成日時：2022年11月7日 22時
