43 →駆け出せ浜守一郎！ ページ44
タカ丸に「ごめんなさい！」と謝罪をしながら浜はその場を飛び出す。
「気にしないで〜」とタカ丸はほのぼのとした声を溢しながら、ゆらゆらと手を振っていた。
どこにいるかもわからない食満を求めてバタバタと忍術学園をかけていると、噂をすればなんとやら、とはこのこと。
「うわあ！？」 「は？」
先の見えない曲がり角の先、見えたのは件の美少女フェイス。
驚く顔すら美しい顔を見せる高嶺Aは、突然角から飛び出してきた浜に驚愕しているようだ。
だが、食満を求めて全力疾走をしていたこともあり、浜守一郎は急には止まれない。
「ど、どけてくださあ〜〜い！」
「わかった」 「え嘘！？」
このままではぶつかってしまう！そう思った浜は口を大きく開いて叫んだ。
だが、突然飛び込んできたとはいえ、流石は優等生かつ五年生。
特に苦戦する様子もなくサッと端に避けると、浜はAにぶつかることなく廊下を突き抜けていった。
否、本来ならば突き抜けていったのだろう。
Aにぶつかりそうになった際、浜は多少ではあるが走っていた速度を落としていたし、一応止まろうと努力はしたわけだから、足元は当然おぼつかない。
まあ平たくいうならコケそうになっていたのだ。
「ぐおっ」 「よっと」
流石に目の前でコケそうになっている後輩を見捨てる鬼ではない。
Aはぐんと浜の腕を引き、下半身に力を込める。
すると転びかけていた浜の動きは床スレスレに止まり、掴まれている腕はピンと張る。
……た、たすかった。
「あのねえ、廊下は走らないって幼児でもわかると思うんだけど。」
「うぐ、す、すみません……」
出た。Aの先手悪口。
第三者として見ていただけでも印象がよろしくなかったのに、実際に自身が体験するとこうも心に刺さるものか。
相手は先輩だし、走っていた自分が悪いのは事実なわけで、何も言い返せずに床とにらめっこしながらも謝罪。
すると、突然掴まれていた腕がぱっと離された。
当然、浜はそのまま床と熱烈なキッスを……否、床に顔面を打ちつけた。
「いって！」
尻を突き出すようにうつ伏せに倒れる浜は、打ちつけた顔を真っ赤にしながら目尻を熱くする。
ゆっくりと体を起き上がらせると、床にちたん、と赤い何かがたれた。
「あ」 「あら、血。とんだあほずらだね」
……本当、この先輩の印象はよろしくない。
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りにゃ(プロフ) - タジロさん» 強烈な焙烙火矢で無事爆破しました！ありがとうございます！！感謝しかないです！ (2023年4月17日 23時) (
レス) id: 5371188503 (このIDを非表示/違反報告)
しらたき - 浜くんありがとうございました！とても面白かったです！更新楽しみにしています。頑張ってください！ (2023年4月17日 21時) (レス) @page48 id: ff521c0d45 (このIDを非表示/違反報告)
タジロ(プロフ) - あさん» ハチの惚気！書いててすごく楽しそうなやつきて私もテンション上がっております！是非書かせていただきますね！コメント、リクエストありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです〜！ (2023年4月17日 8時) (レス) id: bcff2be84f (このIDを非表示/違反報告)
タジロ(プロフ) - りにゃさん» おおっと、尾浜くんですか……考えてなかった。ストーリー練りますので少々お時間いただきますね！コメント、リクエスト、更新の応援ありがとうございます！とりあえず爆発するように焙烙火矢投げときますね (2023年4月17日 8時) (レス) id: bcff2be84f (このIDを非表示/違反報告)
あ - めちゃくちゃ面白い作品どうもありがとうございます！！！ (2023年4月17日 7時) (レス) @page44 id: bedbe88999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タジロ | 作成日時：2023年4月1日 2時
