約束だから。（呪術廻戦）（さしす組） (ページ1)

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残夢。ページ1

五条「お前って本当に絵描くの好きだよなー…」

五条はAを見て呆れたように笑う。

夏油「まったくだ。ヒマさえあったらいつも絵を描いているからだな」

夏油も同じように小さく笑みをこぼす。

家入「クマが出来るまで絵を描いて…体調崩しても知らねーぞ」

大きな溜め息をついて煙草を燻らせる家入。

A『エヘヘ…心配しなくたって大丈夫だよ。術式自体が絵画なんだ。こんなの慣れっこさ』

ヘラリと笑って絵の具のチューブを手に取る。

しばらく沈黙が続いた。

五条「なぁ、A」

A『何？』

五条「俺、提案があって…」

モゴモゴする五条の肩を叩いた夏油は、五条の言いたかったことを紡いだ。

夏油「この4人の揃った絵画を描いてくれないかな」

３人は私の顔をチラリと見た後、気恥ずかしそうにそっぽを向いた。

A『あはっ、そんなこと？全然いいよ。めちゃくちゃ美人にしてやるよ』

ドンと胸を叩いて笑う。

A『絵が出来るまでは絶対に死ねないな。死ぬ気ないけど』

家入「ちゃんと約束したからなー、破るなよ」

A『勿論さ、約束は守るよ』

３人は満足げに笑った。

この約束が破ることを知らずに。