9章〜春〜 ページ15
先生の声を遮ってチャイムが響く
さようならと交わせば、
荷物をもって、クラスメートを避けてただひとつ。
あの場所へ向かった。
「廊下は走ってはダメですよ〜!」
そんな声が遠くなる。
『ごめん、先生。私、急がなくちゃ』
いてもたってもいられない
その感情をぶつけるかのように
過呼吸の体を放って、意思だけで走る。
もしかしたら、いるかもしれないでしょ?
もしかしたら、いまからいなくなるのかもしれないでしょ?
知ってしまった事実は変えられない。
私はただ走ることしかできない無力な人間だけど
今はそれで良いと思ってる。
学校からそう遠くないあの人の家。
あの人のだった家。
___やはりそこに、貴方の苗字はなかった。
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Hiruneko (灯 2nd )(プロフ) - こたぬき@ショタコンさん» ありがとうございます!!!頑張りますね!! (2018年1月18日 12時) (レス) id: bd4d841efc (このIDを非表示/違反報告)
こたぬき@ショタコン - 泣きました;。(ガチ) 続きが気になります!更新頑張ってください。応援してます! (2018年1月17日 20時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
編集長 - 掲載おめでとう。この調子で頑張ろうね♪ (2016年4月11日 1時) (レス) id: 31d98c2b85 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきたん - 切ない思いが伝わってきました!続きが気になります! (2016年4月11日 1時) (レス) id: b518f3d28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:σιψυ x他2人 | 作成日時:2016年4月11日 0時