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『あ〜、美味しかったっ!』


田「Aちゃんめっちゃ食ってたね(笑)」


『だって美味しいんだもん〜!まだまだ食べれそうだよ!』


田「すげえな(笑)」







お店を出る頃にはすっかり仲良くなっていた私たち


お店ではお互いのことを色々話したり、
ジェシー面白いよねって言って盛り上がったり、





噂のことなんてすっかり忘れていた









田「記念にプリクラでも撮って帰ろーよ!」


『いいね〜!』







プリクラの中では
樹くんが指ハートして"らびゅ〜〜"って言ったり、ガチで変顔したりして終始おもしろすぎた(笑)








田「Aちゃん〜こっち見て〜」

(樹が指ハートのポーズを見せる)



『ん?らびゅ〜?』


田「はい、かわいい、ストーリー行きね」


『やめてよ恥ずかしい(笑)』









そんなこんなでふざけ合っていたら気づけば外は暗くなり始めていた






お互いにもう帰ろっか、ってなって


私の家はこの街と学校から反対方向の街にあるから、来た道を辿るように歩く









田「今日はありがとね、俺のワガママに付き合ってくれて」



『ううん、私も楽しかった』









喋り疲れてしばらく静かな時間が流れたまま歩いていると、学校が近づいてきて部活終わりの生徒たちがちょうど門から出てくるのが見えた









『…あ、しんたろ』


田「Aちゃんといっつも一緒にいる子だよね?仲良いの?」


『まあ…幼なじみだからね』



田「へぇ……









好きなの??」







好き??

私が??

慎太郎を??







『ないない!慎太郎はただの幼なじみだよ』



田「幼なじみねぇ……」









この時私は慎太郎が悲しそうな顔でこっちを見ていることに気づいていなかった

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作者名:たろりんご | 作成日時:2020年7月24日 0時

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