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森「久々に2人で遊べて楽しかったな〜」

『そうだね』







水族館ではしゃぎすぎたせいかあっという間に時間が経ち、すっかり暗くなってしまった外を2人で歩く


疲れきって2人とも口数が少なくなったが、それでもやっぱりさり気なく繋がれている右手









森「あのさ、Aって


好きな人、とかいるの?」






『へっ!?』





急に慎太郎が口を開いたと思えば、
私たちの会話では全く出てきたことの無い話題

そんなことを聞かれるとは予想してなかった私は驚きすぎて変な声が出た







『私はいない…かなぁ、慎太郎は?』







森「俺はいるよ……好きな人。」






『え、、そんなの初めて聞いたんだけど』








慎太郎は好きな人いるんだ
知らなかったな

誰なんだろ、私の知らない子かな


慎太郎に好きな人がいるなら今日みたいに2人で出かけることももうあまりできないかな、






そんなことを考えているとなぜか胸がキュッと締め付けられた





その後慎太郎の話を聞き流しながら色々なことを考えていると、あっという間に家の前まで着いていた。





森「じゃあまた明日、おやすみ」


『うん、おやすみ』




そう言ってお互いの玄関の扉の前で手を振って中に入ろうとすると、






森「あのさ、







今日のAめっちゃ可愛かった




…じゃあまた明日」






『……え』





それだけ言い残して先に家の中に入っていった慎太郎。

心做しか少し耳が赤かった気がした。

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作者名:たろりんご | 作成日時:2020年7月24日 0時

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