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森「とりあえず先に昼ご飯食べる?」

『そうだね、お腹すいてきちゃった』






私たちは水族館に入ってすぐ、レストランでお昼ご飯を食べることにした



そのレストランでは席の真横に大きな水槽があり、泳ぐ魚たちを見ながら食事をすることができる




横で気持ちよさそうに泳ぐ魚たちを見て、魚料理を食べるのに少し抵抗を感じてしまい、私はオムライスを注文した






『いただきまーす』

森「そのオムライス美味しそうだね」

『ん、めっちゃ美味しい!』

森「ひと口ちょーだい!俺のハンバーグもあげるから!」

『いいよ〜』






小さい頃からの付き合いだと、間接キスなんて全く気にすること無く食べ物を交換する




あ、ハンバーグも美味しい






この後は特にそれといった内容のない話ばかりして、あっという間に食べ終わった









森「じゃあまず何から見に行く?」

『あそこ行きたい!海のトンネル!』

森「お、懐かしーねそれ!行こ!」






海のトンネルは名前の通り、全体が透明のガラス張りでトンネル状になっていて上も横も魚を見ることができる

小さい時の私のお気に入りで、水族館に来たら半分くらいの時間をそこで過ごしていたくらい




当時に比べてそれほど感動はないが、すごく懐かしさを感じた







森「Aといったらここってくらいお気に入りだったもんな(笑)」


『逆にここ以外あんまり覚えてないかも(笑)』


森「じゃあ次はあれ見よ、イルカショー!」









昔のように自然と慎太郎に手を引かれ、私はその後をついていく



あ、なんだか懐かしいな







このとき少し胸がきゅっとなった理由に私が気づくのはあともう少し先の話。

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作者名:たろりんご | 作成日時:2020年7月24日 0時

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