イベリス (ページ7)

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「いや～、人脈広げちゃったねAちゃん」

なんて、ポッキー食べてるこの人。

え？授業は？って？

まさかの自習。

私の寿命縮まったのに行った意味なかった事を知ったからか、はたまた昼休みを終えた安堵からか、自習だということを知った喜びからか、今日1番の溜息が溢れた。

モ「幸せ逃げるぞ。」

『誰のせいだよ。』

モ「でも、本当に友達なっちゃったよAちゃん。」

『いやー、月とスッポン、いや、宇宙とスッポンぐらいかけ離れている私があのような圧倒的オーラの方々と言葉を交わしていいものか……？』

モ「脳みそキャパオーバーでおかしくなってるねどんまい」

『私あの先輩達と関わったら学校生活色々と終わる気がする。』

モ「今でも充分その顔面で目立ってるんだからもう諦めな。」

『私、人見知りなのにさ、あそこまで私の壁をぶち抜いてくるような人初めて。』

モ「いや～、Aは話すまで高嶺の花だけど話したらぶっ飛んだ発言するからね～」

『え、どこが？』

モ「え、無自覚？笑貴方話したら面白いんだから話せばいいのに。」

『いーや、無理だね。モモちゃんとも仲良くなるまでどんだけ時間かかったと思ってんの』

モ「確かに。君ガード強かった。なんでそんなガード張ってるの？」

『、、、んー、ただの人見知りだよ』

って、笑って誤魔化すけれどモモちゃんは意外と勘がいいから気付くかもしれない。

「…そっか！笑」

って。

ちょっと悲しそうな顔をして笑った気がしたモモちゃんに申し訳なくなった。

モモちゃんは私が話すまで待つよって意味なのか、さっきとは違う笑顔でポッキーを私の口に突っ込んだ。

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