俺じゃダメ…？ Six TONES&Prince (ページ13)

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No.12 ページ13

さいあく、
変なこと思い出しちゃった…

私どうすりゃいいんだろ。

玄樹くんも、京本くんも
本気で私に告白してくれた。

私なんかのどこがいいんだろ。

私はどうせおもちゃだよ、

手に転がして遊ぶ程度のおもちゃ。

それなのに、
なんで？

告白してくれたのに
それを素直に受け取れない自分が嫌いだ。

私は優太がすき、

焦らしちゃダメだ。

ちゃんと断んないと、
自分も同じことをすることになる。

そんなのは絶対嫌だ。

よしっ、言ってこよう。

自分の口でちゃんと伝えよう。

｢玄樹くん、
ちょっといいかな？」

玄樹｢うん、いーよ。｣

｢ごめんなさいっ。
私、好きな人がいる、から。｣

玄樹｢うん、知ってるよ。
Aちゃん、ずっと好きだもんね。｣

｢えっ？｣

玄樹｢ごめんね、
知ってんのに告白して。
迷惑かけた。｣

｢そんなっ、私なんかに告白してくれて嬉しかった、、｣

玄樹｢でもね、
僕諦めないから。
振り向いてもらえるまで、
Aちゃんが誰かと結ばれるまで
諦めないから。｣

玄樹くんの瞳は本当に真剣で、
明るくてかわいらしい、いつもの
玄樹くんとは違った。

｢ありがとう。｣

玄樹｢お礼なんて、いらないよ。
僕がしたいことをするだけ。
同情とかいらないから、ね？｣

｢うん、わかってるよ。｣

玄樹｢じゃっ！
返事ありがとう。
Aちゃん大好き♡｣

｢うん、じゃあね、｣

玄樹くんは諦めてない、

私なんかよりずっとずっーと強い。

今までの私がバカみたい。

何もしてないくせにあきらめて、
弱音はいて。

私、がんばるから。

玄樹くんありがとう。