花より男子【SixTONES】 (ページ8)

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放課後

ジェシーさんに言われた通り視聴覚室に行くと、もう既に3人がいた。

『遅くね？何俺らの事待たせてんの。普通逆じゃね？』

｢すみません。｣

『あー、その心のこもってない謝罪要らないから。』

謝れば冷たくあしらわれる。
分かってることなんだけど、心が痛い。

『でさー、さっきの続きしよっか。』

｢...え？｣

『いや何とぼけちゃってんの。
3時間前の事も覚えてないとか頭大丈夫？』

ミルクティー色に染まった髪の毛に、
ボタンが3つも開いたワイシャツ。

『大我珍しく毒舌〜』

『えー、これでも通常運転なんだけど？』

京本さんと田中さんが楽しそうに話し始めると、ついさっきまで携帯をいじっていたジェシーさんが口を開いた。

『あーごめん。彼氏から連絡入ったから行くわ。後よろしくー。』

絶対ジェシーさんには1番酷くされると思ってたのに、意外とあまり関心がないのが少しびっくりした。

『ジェシーは気まぐれだからねー。
愛しの彼氏ちゃんのお誘いならやっぱそっち優先でしょ。』

2人は納得した様子で、
このまますんなり僕の事も帰してくれたらいいのにって思いながら時計を見ると、
針は16時をさしていた。

2人は僕と違ってお金持ちだから、
高級車で迎えに来てくれるからいいかもしれないけど、僕は自転車通学なんだから早く帰らないと暗くなってしまうのに。

｢僕自転車なんで、もう帰らないと...｣

『ぷはっ..自転車で来てんの？ビンボー(笑)』

『この学院で自転車通学って髙地ぐらいじゃね？』

そんな事わかってる。
自分だけが貧乏な事ぐらい。