花より男子【SixTONES】 (ページ7)

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生卵でべちゃべちゃになった床を這いながらジェシーさんに近づく岩橋くん。

ジェシーさんの靴を数秒見つめた後、
ゆっくりと舌を使って舐めていく。

涙をポロポロ零しながら、何も言わず
苦しそうにしながら靴を舐める岩橋くん。

『もっとエロく舐めろって。』

『それじゃ興奮しねぇ。』

ヘラヘラと笑いながら岩橋くんを煽る生徒達。
今まで抑えていた感情が、一気に込み上げてきた。

でもここで僕が助けたら、
次は僕がターゲットになってしまう。

けど、これで岩橋くんが助かるなら...

｢もういいじゃないですかっ...やりすぎ、ですよ。｣

『は？誰お前。』

｢髙地です。｣

『あ、この間の...』

『何北斗、知り合い？』

『いや、違うけど。』

入学式の日、ぶつかったその人は
北斗というらしい。

さっきまで一言も発さずにこの異様な光景を黙って見ていた北斗さんは、

『あんまり派手にやったら後々面倒でしょ。』

そう言って多目的ホールを出ていった。

『ちっ、めんどくせー。まじ何なのあいつ。いつも参加しないのな。』

『まあいいじゃん。あれが北斗なんだから。』

北斗さんがそう言ってくれた事によって、
ジェシーさんもこの場は諦めたようで。

『放課後、視聴覚室に来い。』

『いっぱい遊んであげるからね？』

3人は多目的ホールを後にした。
今まで岩橋くんをいじめていた生徒達は、
俺を指さしながらこう言うんだ。

『次はあいつがターゲットになるから。』