花より男子【SixTONES】 (ページ13)

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興味本位で北斗さんの寝顔が見たくて、
ゆっくりと本を閉じる。

｢...本当に綺麗な顔してる。｣

入学式のあの時から、僕はこの綺麗な顔と雰囲気に惹き付けられていた。

間近で見るとお人形さんみたいに綺麗で整っているのがよく分かる。

まじまじと見つめていたら、ゆっくりと目が開いた。

『だ、れ？』

｢髙地です。1年A組の髙地優吾です。｣

『ああ、入学式の時の。』

｢覚えててくれたんですね。嬉しいです。｣

まだ北斗さんの記憶の中に僕がいたんだと思うと、嬉しくてたまらなかった。

入学式の時に貰ったままのハンカチは、
まだカバンの中にしまいこんだままだったのを思い出し、咄嗟に取り出した。

｢ハンカチ、ありがとうございました。
お礼言うの遅くなってしまってごめんなさい。｣

そう言うと、北斗さんは優しく微笑みながら

『それは貰っておいてよ。俺からのプレゼントって事で。』

｢え、でも...｣

『俺が良いって言ってるんだから貰って？必要なかったら捨ててくれてもいいんだし。』

｢それは嫌です！｣

『そこはキッパリなんだ(笑)』

北斗さんから貰ったもの、捨てるなんて絶対無い。

北斗さんがそう言ってくれるならと、またカバンにしまった。