花より男子【SixTONES】 (ページ12)

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いてもたってもいられなくなり教室を逃げるように出た。

向かった先は屋上。
ここなら誰もいないし、思いっきり泣けるから。

そう思い屋上に繋がる扉を開けた。
生憎誰も居なくてほっとした。

｢何でっ、こんな酷い事される為にこの学校に入ったわけじゃないのにっ...｣

零れ落ちる涙は頬を伝い制服を濡らした。
情けないな、男なのに。
こんな事で泣いてしまうなんて。

色んな感情が込み上げてきて視界がぼやける。
小さい頃はもっと強かったはずなのに。

しばらくするとチャイムの鳴る音がした。
今はちょうどホームルームの時間。
あの優しい玉森先生に怒られるの、何か嫌だな。

そんな事を思いながら遠くを眺めていると、
近くでケータイの鳴る音がした。

誰かいる...？
そう思いあたりを見渡すと、

｢あ、北斗さん。｣

僕から少し離れた場所に、
本を顔に置いたまま眠っている北斗さんの姿が見えた。