・ ページ22
＿
ひとり取り残された控え室。
寂しいなぁなんて思ってたら開いた扉。
「 ハッピバースデーほくちゃーん 」
楽しそうに歌いながらケーキを持って入ってきた6人。
………このために、俺をひとりにしたのか。
いつもは呼ばない " ほくちゃん " なんて。
Aが誕生日の俺より楽しそうだ。
三井「 ほくちゃん誕生日おめでとう 」
差し出されたケーキのプレートには、
ほくとお誕生日おめでとう、と。
ケーキはフルーツタルトでAの好みだろう。
三井「 早くケーキ食べようよ！ 」
松村「 誕生日よりケーキ？ 」
三井「 おめでとうとはすごく思ってるよ 」
ほくちゃん、はいこれ〜って軽く渡されたプレゼント。
やけに軽くてラッピングを開けてみると1枚の紙切れ。
そこには " なんでもする券 " と書いてある。
田中「 え？！なんで北斗だけ？！ズルくね？！ 」
三井「 なんでもするって書いてあるけど限りがあります 」
田中「 ねぇズルい、俺にもちょうだい 」
三井「 残念、1枚きりです 」
色々疲れてるであろうほくちゃんの言うことは聞きましょうってケーキを片手に言うA。
未だに樹は駄々をこねてる。
俺への癒しを色々考えてくれたんだろう。
松村「 ありがと、A 」
松村「 なんか考えとくわ 」
田中「 北斗、俺に譲るって言って 」
そのお願いは、聞けないな。
Aが切ってくれたフルーツタルトを貰って、
俺はAへのお願いを密かに考えていた。
＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2093人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mois
| 作成日時：2022年2月17日 23時
