私の初恋 ページ17
Aside
私の初恋は27年間、どんな時もそばにいてくれた田中樹
小さい頃から当たり前のようにそばにいてくれた
でも、お姉ちゃんが亡くなった今、樹がいるのも当たり前じゃない
私は樹の１番でいたいとは思ったり思わなかったり、？
私が１番樹に救われたのは高校生の時
ジャニーズに関して色々言われていた私
気にすることはやめていたはずなのに
心はどこか傷ついていて、それに気づかないふりをした
女子「あいつ、やっぱ調子乗ってるよね」
女子「それな、あいつがジャニーズとか意味分かんない」
男子「てか、ここまで来ると樹が可愛そうじゃね？」
男子「まぁ、どっちもどっちじゃね？」
そう言ってきた子たちに樹はこう言い放ったんだ
樹「おい、俺にどれだけ酷いこと言っても構わねえ
でもAのことを酷く言うやつはぜってえ許さねえ
俺はあいつのことが好きだし大切なんだよ
お前らが決めてんじゃねえ」
行くぞ、そう腕を引かれ教室を出ていったことが印象に残ってる
帰り道、どちらかともなくなんとなく繋がれた手
あ「樹、手」
樹「ん？あ、離してほしい？」
あ「んーん、このままがいい」
そう言うと私の大好きな笑顔でまた手を握りしめてくれる
そのまま樹の家に帰る
あ「え、私帰るよ、？」
樹「は、なんで？」
そう言った樹は少しだけ怒っていた
あ「だって、迷惑になるし」
樹「迷惑じゃない、俺が好きでやってることだから
さっきのだってほんとはずっと傷付いてただろ？
もっと早く助けに行けば良かったって後悔してる
辛いときは泣けよ、泣いていいんだよ
どんなときも俺はお前の味方なんだから」
ほら、おいでそう優しく腕を広げた樹
そこに飛び込むと優しく抱きしめられる
安心した私は涙が溢れて止まらなかった
それから今の今まで恋愛はしていない
樹を好きになったのは間違えてはないと思う
私の初恋が樹でよかった
今でも好きなのかもしれないと思うこともある
でも私と樹はただの幼馴染
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作者名：ゆっぴー
x他1人 | 作成日時：2022年8月20日 13時
