六つの大罪～SixGuilty vs Answers～ 3 (ページ13)

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帰る人達､此処には恩: ページ13

Masa.side

俺たちは夕飯を食べる為､急いで､隣の大きい王国に向かっている

長野はまだ不完全なので､みんなが譲り合い

あいつは“いいよ､大丈夫”と笑いながら連呼する

全く､どこまで気を遣うんだか…w

そんな事もあってか､あいつは本来の姿に戻った岡田の肩の上

こてんと頭をもたげて､夕日を眺めていた

「長野くん､本当に大丈夫??ご飯食べられる??」

「大丈夫だよwそんなに気にしなくていいよ」

「心配やからゆーてんのに…///」

少しデレた岡田は､当分長野の顔は見れなかったがwww

橙色の夕焼けと紫色の切れた雲は何とも気味が悪かったが､それはそれで美しいと思えた

たった2日の世戦で打撃を食らったのか､ケロッとしているのかは俺にも分からなからないが､とにかく今を楽しんでる

「ごぉ､夕日綺麗だね…」

「お前にとっては､何億回目かなwww」

「おいｯ､ふざけんなww!!…でも､今日見た夕日が一番綺麗だな」

みんなの会話が自然と耳に入って来る

暖かい､温もりが

「坂本くん､何そんな顔してんだよw!」

「!?井ノ原か…ビックリさせんなよ」

「ええー!?俺じゃダメなのw??」

「いや､そんな事無い｡寧ろ…」

「やめてよ､嬉しいとか言うの｡気持ち悪いし､水臭い｡てか､そーゆーの俺のキャラなんですけどぉwww」

いや､お前の顔は続きを言って欲しそうな表情してたけどなww

その後ににっこりと笑った井ノ原は､俺の頭をぺしっと叩いて剛と健の所に行った

やっと見えてきたオーカサント王国

此処は､俺たちが6人で初めて集った場所

「さー着いた着いた!!酒場取ってるから行こうぜ」

バカだなー｡ウチには呑めないヤツが半分居るんだぜww

そんな事を思いながら､酒場のドアを開き､椅子に腰掛けた

「いらっしゃい!」

店主の声は､一瞬店内の騒がしさを掻き消す＿＿